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貧乏人と体育祭終了。

最近無駄に眠いから書く前に寝ちゃったりしてる。

「遅いですよ~。」

「一体ナニしてたのかな?」

「楓に捕まってただけだ。」


少し前まで楓がくっついていたのだ。

今さっき離れた。


「前半トップで抜けてやるからそのままの勢いでやれよ!!」

「それ、何気に僕にもプレッシャーかかるんだからね・・・てかさっきの心の傷癒えて無いんだからね?」

「実際運次第かな?」

「簡単なの取ってくるからね!!」



先生の指揮で所定の位置まで移動する。

そして先生の合図でスタートした。


まず、アリスが障害物を避けつつ進んでいる。

高いハードルに至っては潜っている。

選択としては完璧だろう。


ただ、相手も速い。

一番の人とアリスは同じくらいの速さだ。

そして、全てを避けきり百合の所までスピードを落とさずに行った。


・・・次の瞬間会場全体が驚いた。


「百合ちゃん!?」

「よし、いくよ!!」


百合がアリスを抱えて走っていた。

百合は力があり大きいのでので軽くて小さいアリスは簡単に持ち上がった。


これなら百合がゴールしたらアリスもゴール扱いとなる。

つまり、百合の速さで次に繋がるわけだ。


他のチームには真似のできない強引なやり方だ。


他のチームはもう一人を待つ等で止まってる間に二人はゴールした。

次は俺たちの番だ。


恐らく10秒は他のチームは動かない。

その時間を無駄にしてはいけない。


確実に進んでいく。

これだけの猶予があれば確実性を求めても十分正気が見える。


「さて、ここだけは単独行動だな。」

ただ、単純に走るだけなのだがさっきの二人三脚で大分消耗していた。

実際のところ瑞季が戻ってくるまで待機な訳だしそこまで急ぐ必要はないのだが、何となくスピードが出てしまった。


瑞季は丁度借り物のお題を引いたところだ。

まあ、見つけるまで時間はあるだろうし少し休ませてもらおう。

と、思ったのだが向こうにいる瑞季は一瞬ビクッとしたかと思うと全速力でこちらへ駆けてきた。


「春斗、走れる?」

「走れるけどお題はどうしたんだよ。」

「もう、クリアしてる。」


なんだ?

基本的に競技中なのだからほかの持ち物は持っていないし、まさかのサービスカード『体操着』でも引いたのだろうか。

それはゴールにつけばわかることだ。


こうして他のチームが二人三脚を終わらせた辺りでゴールにたどり着いた。


「それでは借り物の発表をします。」

これでその物がなかった場合は最下位である。

「内容は、『(友情、恋愛感情関わらず)好きな人。』」

「も、勿論、後者です。」


応援席からはブーイングの嵐だ。

それは自クラスが負けたからなのかそれとも今の発言に対する嫉妬なのか。

ただ言えることは男子からのブーイングがほとんどだった。



「・・・駄目だったか。」

「私の勝利。」


優勝は楓と藍のクラスだった。

と、いうのも楓がリレーで他クラスをごぼう抜きしたからである。

それにより僅差で逆転する形となった。


「優勝賞品に春斗君をください。」

「優勝賞品は決まっておりません。」

「・・・けち。」


ふてくされられても困るんだよなぁ・・・

どうしたものか・・・


まあ、このくらいはしてあげるか。


「優勝おめでと、楓、藍。」

そう言って頭を撫でてあげた。

「それは・・・反則・・・っ。」

「最高の優勝賞品ですわ!!」



瑞季が凄い睨んできているので後で『努力賞』と言う名目で瑞季にもやってあげることにした。



疲れたし寝たいんだけど本来この時間は仕事をしている訳だし。

「このあとどうすればいい?一応まだバイトの時間内なんだが。」

「そういえばそうか・・・」

瑞季は一瞬考えたような仕草を見せた後こう言った。


このあと()()()()()よ。



「「「「お疲れ様~!!!」」」」


藍の車に揺られて俺達は焼肉屋に来ていた。

いわゆる打ち上げと言うやつだ。

・・・勿論、初めて参加する。


「他の人は・・・」

「一応春斗の事情知ってる人のみってことで。」

「そっちの方が気楽。」

「邪魔もされませんわ。」


何をするつもりかは聞きたくない。


「それじゃ、楓ちゃんは焼くのよろしく。」

「任された。」


本日のMVPが楽しそうに肉を焼く。


「春斗は飲み物取ってきて、私コーラが良いかな。」

「私も同じのをお願いしますわ!!」

「アイスティー。よろしく。」

「・・・全部持って来いってか。」

いや、やるけども。


こうして三人分+自分の分で四人分を持って席に戻る。


「お肉焼けた。」

「ほら、春斗、早く!!」

「おい、こぼれるから揺らすな。」


こうして打ち上げは夜の10時まで続いた。



「ここまで送ってくれてありがとうございます。」

「いえ、次は藍お嬢様と二人きりで乗られていただけると・・・」

「それは俺じゃなく瑞季と楓が許さないかな。」


二人は分かりやすく反応していた。


「それでは楓様もしっかり送り届けますので。」

「・・・次会うのは明後日?」

「どっちだろ、どっちにせよ瑞季の家にいるよ。」

「いく。」

「いきますわ!!」


反応が早すぎる。

いつも通りといえばいつも通りだ。



こうして体育祭は幕を閉じた。

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