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貧乏人はジンクスを信じる。

更新・全てのサブタイトルの変更

お詫び・スマホの使えない状況に陥ってしまい10日ほど更新できずすいませんでした。


最初の一文を追加しました。

「瑞季から視線を感じる‥‥‥」


さっきから瑞季からの視線が痛い。

なんか睨まれてるみたいな。

そんなことを思っていると本人の方から声をかけてくる。


「相変わらずボロボロね。いつから使ってたっけ?」

「聞いて驚け、小学1年生のクリスマスからだ。物持ちはいい方だからな」


とは、言ってもそろそろ壊れてもおかしくないんだよな。

もうすぐ10年がたってしまう。


「シャーペンとかも学校とかで配られた奴しか持ってないでしょ。どうせ」

「正解。ああいうのは頻繁に来てほしいね」

「そんな無茶苦茶なことないでしょ」


瑞季は自身の席に戻ったかと思うと何かを投げつけられた。


「筆記用具一式?」

「使い心地悪かったからあげる。筆箱に入らなくなっちゃったし」

「ありがとうな」


わかっているけど、言わないことにした


全く、昔からそうだよね。


多かった、使わなくなった、入りきらなくなった。

彼女が俺に向けて()()良く言ってきた言葉だ。

他の人に言っていたことを見たことはない。

そのときは大抵何かを俺に渡すときだ。


その事を知ってしまったから

瑞季にとって俺が特別な存在だと()()()した。


小学校の時に瑞季に貰った消しゴム。それに書かれた彼女の名前は今でも消えることなく残っていた。


『しらいし みずき』


「叶うはずの無い恋なのに、何をしていたんだか。」

馬鹿かよ、あの頃の俺。

「おーい、春斗?」

「うわぁぁぁ!?」

目の前に瑞季の手。

「いきなり声上げてどうしたのよ。上の空みたいだったから声かけたのに」

「わ、悪かった」


あぶない、あぶない。

あんなもの見られたら関係が崩れてしまうだろう。


「本当に大丈夫?」


近寄ってくる瑞季。

まずい、どうしたものか。


ここでチャイムが鳴る。

とても長く感じた休み時間はここで終わりだ。


「じゃあ次の休み時間にね。って隣だから話せなくは無いけど」


あぶねぇ‥‥‥

心臓に悪いのはこっちだろう。

過去一びびったわ。

とりあえず、俺は休み時間毎に消しゴムを筆箱の底にしまうことを心に誓った。





消しゴムのジンクスって今だと古いのだろうか。

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