貧乏人と気まずい雰囲気。
春休み終わってしまう・・・
「春斗君が僕の所に来るから何かと思っちゃったよ。」
昼休み、何となく気まずくなってアリスの
所で昼食を食べている。
お弁当は自分で作ってきた。
瑞季に会うのは別になんともなかったんだけど他の二人に会うと昨日の事を再度聞かれそうで会う気になれなかった。
「喧嘩でもしたんですか?見た感じ瑞季さんとはいつも通りな気がしましたけど。」
「瑞季とはいつも通りなんだけどね。」
「いつも教室に来てるあの二人とですか?」
「そうそう、何となく気まずくて・・・逃げちゃった。」
「仲直りするなら早い方が良いですよ、拗れちゃいますから。」
「だから喧嘩じゃないんだってば。」
喧嘩じゃないからどうしたら良いのかわからないんだよ。
「春斗どうしたの、今日元気ないけど。」
「やっぱり昨日話してないから何か聞かれそうであまり会いたく無くて。」
「でもいないと寂しい、と。」
「まあ、そんなとこ。」
「あの二人はそんなことしないよ、大丈夫だって。」
「そうだろうけどさ・・・」
「あ、授業始まっちゃう、じゃあ隣の席だけど次の休み時間にまた!」
あー、駄目だな集中切れてる。
普段ならこんなことにはならないのにな・・・
「春斗~?」
「んんっ・・・」
「半分も寝るなんてそんなに気滅入ってたの?あれ。」
「あはは、かもしれない。」
「一応取っておいたノート、返すのは明日で良いから。」
「ありがと、助かるよ。」
「いつも助けられてるの私の方だし別になんともないわ。」
やっぱりいつもの瑞季だ。
「やっぱりいつも通りが良いのかな・・・」
自問自答する。
答えは、「恐らく『はい』かな?」
小さな声で呟く。
「なんだ春斗大丈夫そうじゃん?」
「おかげさまで。瑞季、改めてありがと。」
「別に良いって言ってるでしょ?早く仲直りしなさいよ、空気が悪いのは嫌なんだから。実際私の失言みたいなもんなんだろうけど。」
「そこは気にしてないって、ありがとな。」
「どういたしまして。」
やはりいつもの状態を気に入っていた。
友達みたいにはしゃげるのは楽しいから。
・・・でも告白への返事をしたら崩れる気がしてそれはできる気がしないけど、それは今は後回しだ。
すぐに二人に連絡を出す。
あ、藍は一人でメッセージ読めないかもな。
すぐに二人から「わかった」「了解ですわ」と帰ってきた。
これで話す場は出来ただろう。
後は話すだけだ。
「昨日は悪かった。」
頭を下げる。
「頭をあげて春斗君。」
「悪かったのは私たちもですわ。」
「皆、触れられたくないことは沢山あると思う。」
「一番わかってるはずでしたのに・・・」
「だから今回のことは無かったことにしよう。もえこの話は終わり。」
「それでいいの?」
「やっぱりいつも通りが良いかなって。」
すると二人は笑って、
「やっぱり春斗君は優しい。好き。」
「私も大好きですわ!!」
ふう、なんとか仲直り、いや喧嘩はしてないんだけど元に戻せたかな。
「それで春斗様、一応今日も作って来ましたわ。」
「あ、そういえば・・・今日の昼はアリスと食べたんだった。」
「良かったら食べて貰えると・・・」
「うん、食べるよ、実際約束を破ったのは俺だし。」
料理上手になってるな。
俺も最近料理する頻度減っちゃったし今度取り戻さないとな。
「ごちそうさま。楓、追い付かれかけてるぞ。」
「不覚、でもまた引き離して見せる。」
「その前に追い付いて見せますわ。」
別に争って欲しいわけではないんだけど、まぁ、二人とも本気で言ってる雰囲気ではないし大丈夫だろうけど。
「終わった?」
「お陰さまで。」
「春斗君が私の結婚相手になってもらうときにでも教えてもらう。」
「ならその願いは叶いませんわ。何故なら私が春斗様と結婚するのですから。」
「それは聞き捨てならないよ二人とも!私が春斗と結婚するんだから!!」
「別の話題で喧嘩するのやめてくれないかな・・・」
これが普通だから仕方ないか。
本気でないにしろ別の方向に話題振っといた方が無難かな。
「二人は体育祭何に出るの?」
「私達は二人とも騎馬戦。」
「私も上が良かったですわ・・・」
体育祭は今週末にまで迫っている。
木曜日と金曜日は一日練習とリハーサルが入っているので思いっきり練習が出来るわけだ。
尚一日練習は火曜日に三年生が今日二年生が終わらせている。
「そういえば土曜日はどうすればいい?ほら体育祭とバイトが被ってるけど。」
「別に良いんじゃないの?一日くらい変わんないと思うけど。」
「じゃあ出来るだけ。」
「弁当は期待してて欲しい。」
「私もですわ!!」
「私も作ろうかな・・・」
「了解。俺も作って持っていくよ。」
今回の体育祭の一番の盛り上がりは昼休憩みたいです。
別タイトル書き初めてどうするんでしょうね私。
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