貧乏人は休みたいし休ませたい。
授業回は瑞季回になりますね。
同じクラスだから仕方ないか。
「疲れた・・・」
二、三時間目とんで四時間目の前の休み時間。
疲れて自分の机に伏せていた。
「皆、元気すぎるでしょ。」
勿論、皆とは瑞季、楓、藍を指す。
休み時間毎にここに集まってくる。
無限に走れるんではないかと思えてくるな。
ちなみに今あるこの状況。
俺こそ伏せているものの回りには三人ともいるのだ。
仕方ない、少し寝よう。
「春斗、春斗~?」
「春斗君、起きないとキスするよ?」
「楓ちゃん!?でも春斗様にするなら本望ですわ!!」
「ん~。って今何時間め!?」
「昼休み。また、ノート取ってあげたよ。後で写してね。」
「ありがと。」
また、一時間丸々寝ていたらしい。
まだ、サブ教科だし大丈夫な方だけども。
「疲れてるのかなぁ・・・」
「ご、ごめんね、私達がちょっと引っ張りすぎちゃったよね・・・」
「・・・反省。」
「申し訳ないですわ・・・」
そこまで謝られても困るんだけどね。
「それじゃあ今の時間は昼休みなのか。」
「そうですわ。今回は私の番です。前回より練習を積んできましたわ。」
「そこまで頑張られても・・・」
「春斗様の為なら安いですわ。」
綺麗に纏まっている。
明らかに一日で上達するレベルでは無いけども。
「はい、春斗様。あーん。」
「いただきます。」
これだけは慣れないなぁ。
「どうですか?」
「とても美味しいよ。」
「それは良かったですわ。」
美味しいんだけど・・・
「春斗君デレデレしてる。」
「今日は藍ちゃんの番だってことはわかってるけど・・・わかってるけど!!!」
視線が痛いんだよね。
しかも瑞季や楓だけじゃない。
クラスメイトの視線もあるんだよなぁ・・・
「どうかしましたか?」
「いや、なんでもない。」
「では、もう一口どうぞ。」
せめてクラスでやるのはやめてくれないかな・・・
その休み時間はずっと晒され続けるはめとなった。
「違う意味で疲れた。」
メンタルがズタボロである。
ただでさえ『様』付けしてくる藍だけでもヤバイのに弁当食べさせられてるってなんだよ・・・
そりゃ物珍しそうに見ますわな!!
五時間目。瑞季は静かだった。
それが普通なんだろうけども。
俺に負担かけさせないようにしてくれてるのかな・・・
ありがたいんだけど、それはそれで眠くなるね。
六時間目。五時間目が静かだったからわりと楽になった気がする。
ノートもしっかり取れたしこれなら大丈夫かな。
瑞季は・・・少し眠そうだ。
「ん~今日も終了!!」
瑞季は最後の最後寝てしまっていた。
眠いよね、実際。
「瑞季、授業終わったよ。」
「ん・・・ね、寝てた?」
「寝てた。」
そりゃもうぐっすりと。
「春斗~、ノート見せて!!」
「わかってるって。」
どうせ放課後は瑞季の家に行くからそのときに見せれば良い。
「もう、明日は私の番だよ~。」
「練習は?」
「してるよ、けど、うまく行かないんだもん。」
大丈夫なのかそれ。
「無理して夜遅くまでやったりするなよ。」
「それはしないから安心して。」
「なら良いけど。」
幼馴染だし、心配だからね。
「到着、とりあえず着替えてきたら私の部屋ね。」
「了解。」
これに着替えるの慣れてきたな。
さて、向かいますか。
「着替え終わりました~。」
「じゃあ、春斗は四時間目のを取ってないからこれね。私には六時間目のちょうだい。」
「はいよ、読みにくいところあったら言えよ。」
「春斗の字は綺麗だから読みやすいよ。」
「なら良いけど。」
今日の仕事は一応掃除があるのだが勉強優先らしい。
最近の瑞季は頑張ってるしそろそろご褒美でもあげてやれば良いのに。
「瑞季、無理してない?最近勉強詰めじゃない?」
「一応大丈夫。全然勉強してなかったからそう見えるだけだから。多分これくらいが普通だよ。」
これは無理してるな・・・
とは言ったもののどうしたもんか。
「よし、ノート終わり!!」
「瑞季。」
「どうしたの?春斗。」
「どうしたら少しでも休んでくれる?」
「休んでほしいの?」
「まあ、そういうことになるな。」
「じゃあ、春斗が膝枕でもしてくれたら休んじゃおうかな。」
「・・・わかった。いいよ。」
「嘘っ!?ほんとにいいの?」
「いいから早く来い。」
「はーい。」
俺の膝の上に瑞季の頭が乗っかる。
軽いな。
「無理しすぎだぞ。隈出来てる。」
「えっ!?ホント!?」
「軽くだけどな。」
「うぅ・・・もうちょっと早く寝よう・・・」
「そうしろそうしろ。勉強は後で教えてやる。」
「やっぱり私は春斗が好きだなぁ。優しいところ、私大好き。」
「・・・逃げられないときに言うなよ。」
「ホントだ今なら何を言っても聞いてもらえるね!!」
地雷踏んだな。
まぁ、でも。瑞季が無理するよりましか。
春斗君デレる。
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