貧乏人と家庭的少女
久しぶりに楓ちゃん書きたくなった也。
「今日は私のターン。」
質問攻めの後の昼休み。
まあ、全く休みでは無いのだけど。
「全員の中で一番食べてもらってるから一番有利。」
楓は他の二人に比べて圧倒的に料理が上手い。
料理というか家事全般が上手らしいが。
「じゃあ、春斗君。あーん。」
「・・・いただきます。」
やっぱり美味しい。
味、見た目共に一番強いだろう。
・・・あのときに告白を返していても良かったかもしれないと思っている自分がいる。
「やっぱり楓は強いわ、日に日に上手くなっていってる。」
「花嫁修業。」
「ここまで頑張れるのも流石としか。」
「春斗君の為。」
そこまで真っ直ぐ言われても困るんですが?
「私は春斗君の為だったらなんでもする。だから、私を選んで?」
二人きりの時に再度言うのやめてもらっていい?
揺らいじゃうから。
「今すぐには決められないんだって。」
「することまでして、気に入らなかったらでも。」
「それは・・・不誠実じゃないか?」
「そう思うなら責任とってくれれば。」
逃げ道を的確に塞いできやがる。
確かに魅力的、魅力的なんどけど・・・
「やっぱりお試しとか気軽にしちゃいけないと思う。だから、正攻法でお願い。」
「・・・わかった。それじゃ放課後。デートしよ?」
放課後が来た。
どこに行くのかもなにも言われていない。
「誰かついてくるかもしれないとか思ったのに。」
「牽制しといた。」
それは自慢とかなのでは?
まあ、少しあるいてみたけどついてきている様子は無いけどさ。
「それで、どこ行くの?」
「私の家。」
「・・・は?」
「到着。」
まさかデートと言う名目で家にお呼ばれすることになるとは思わなかった。
いやいや、なんで家!?
「ここが私の部屋。」
「お邪魔します。」
瑞季の部屋は何回も入ったけどそれは幼馴染だからであって楓とは何かあるわけではない。
「座らないの?」
「それじゃあ、失礼して。」
瑞季の部屋とはまるで違う感じの女の子の部屋。
瑞季の部屋より物が少ないからかな?
「・・・警戒されてる?」
「そりゃするでしょうよ。」
楓ちゃん何しでかすかわからないんだから。
「安心して問題にならないことはしない。多分。」
「仮にでも確定しといて欲しかったかな。」
「理性に負けなければ大丈夫。」
負けたらどうなってしまうのか。
あえて聞くまい。
「それじゃ、何か飲み物入れてくるね。」
「了解。」
「気になったら匂いとか嗅いでてもいいよ?」
「しないからな?」
「因みに下着はそっちの棚。」
「言わなくていいから。」
流石にここまで言うと引き下がってくれた。
勿論その情報に何かに使おうとは思わない。
・・・使わないからね?
「ただいま。・・・むぅ。」
何故か怒ってらっしゃる。
「優しいのは知ってる。けど、意識されてないように思えるから嫌。」
折角伝えたのに漁らなかったのが気に触れたらしい。
いや、漁ったら犯罪でしょうに。
「するわけないでしょ。」
「意気地無し。」
「理不尽!!」
漁ったら漁ったで何かしら言ってくるでしょうが!!
「と、言うかケーキまで乗ってる気がするんだけど?」
「紅茶にはケーキ。」
高そうな食器に乗せてきたな。
瑞季の家もこんな感じだけど。
「はい、あーん。」
「楓、昼にも無かったか、こんなの。」
「気のせい。」
しらを切りますかそうですか。
仕方なく頬張ることにした。
亜季や雪に食べさせたいくらい美味しい。
・・・金たまったら買ってやるからな。
「恥ずかしがっても食べてくれるの嬉しいよ?」
「・・・勿体ないだろ。」
「じゃあ、もう一回。あーん。」
・・・可愛いには変わり無いんだから。
「ごちそうさまでした。」
「作った甲斐がある。美味しそうに食べてくれて嬉しい。」
「これ、楓が作ったのか?」
「春斗くんの為。」
まさかそんな感情だけで作ろうと思えるのか。
・・・凄い。
「いつもは他の人が入れてくれてるけど、私が入れてみた。」
紅茶も楓が・・・本当に俺のためにやってるのかよ。
「春斗君の為ならなんでもできる気がする。」
「そこまで出来る理由はなんなんだよ・・・」
一目惚れとはいっていたような気がするけど明確な理由は聞いてない気がする。
「・・・私と付き合ってくれたら教えてあげる。」
「え?」
「そうでもなきゃ、これは断固として教えたくない。」
楓は初めて顔を赤らめてそっぽを向いた。
こんな顔をする楓は初めてだ。
「生半端な覚悟じゃ教えられない。たとえ春斗君に頼まれたとしても。」
「それ、俺以外に話す理由があるのかよ。」
「・・・なんと言われようと誰にも教えないから。」
そこまで言われてしまったらもう、無理だな。
この話は無かったことにしよう。
「それでも私には逃げ切り勝ちがある。まだ、大丈夫。」
逃げ切り勝ち?なんの話だろうか。
「覚悟して。春斗君には絶対に私と結婚してもらう。」
メインヒロインよりサブヒロイン大好きマン。
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