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貧乏人とバイト服

春斗にバイト服着させたの久しぶり説

「やっと終わった・・・」

「おつかれ、春斗。」


昼食後二時間の授業を終える。

今日の授業はこれでおしまいだ。

思った以上に疲れた。


「春斗その状態でバイト出来るの?」

「やるよ、ここまで来たら頑張る。」

「そう来なくっちゃ!」


瑞季の家に到着。

衣装室でバイト服に着替える。


「今日の仕事はどうしますか?」

「お嬢様の部屋の掃除と可能な範囲で構わないから勉強の採点とかを頼みたい。」

「わかりました。・・・今日は勉強熱心だな、瑞季。」


ノックをする。

中から瑞季の声がして入室の許可が降りる。

中には三人のお嬢様。


「春斗君やっぱり似合ってる。」

「元々が良いと何を着ても似合いますわね。」

「はい?」

「良いでしょう?」

「本当にずるい。」


とりあえず全員ぶんの紅茶を入れる。


「春斗君が疲れてるらしいから少し癒しに来た。」

「逆に疲れさせに来てるんじゃ?」

「大丈夫、考えてある。」


床 (一応クッションだが)からベッドの上に移動する。

ベッドの上で正座をする楓。

「耳掻きしてあげる。おいで。」

「はい?」

「春斗、行ってきなさい。凄く気持ちいいから・・・」

「あれは、駄目ですわ・・・気持ちよすぎますの・・・」


二人公認の耳掻きらしい。

楓が自分の太股をポンポンと叩きもう片手で手招きしてくる。

仕事中なんだけどな・・・


「仕事中でも倒れられちゃ仕方ないからね、このくらいなら仕事の時間に含んでおくから。」


考えが読まれた。

仕方ない、大人しく従っておくとしよう。


「春斗君を気持ちよくさせてあげる。男の人のは初めて。」

彼女の手元には綿棒、耳掻き、それと液体?

楓の足にはディッシュが置かれていた。


「お願いします・・・」

「任された。」


耳の中に綿棒が入れられる。

さっきの液体で湿っているようだ。

気持ち良いです。


「むう、汚い。」

「一応耳掻きならあるんだけどね。」


数年前からある古いやつだけど。


「それじゃあ、奥。」


かなり奥の方まで綿棒を入れられる。

それなのに痛いという感じは全く無い。


「夫婦みたい?」

「わからなくもない気がしてきた。」


絶対家で家族の帰りを待つタイプだ。


「寝ても良いよ?反対の耳やるとき起こしてあげる。」

「・・・お願い。」


好意に甘えさせてもらおう。

目を閉じる。


「瑞季ちゃん、春斗君に無理させた。」

「反省してます・・・」

そんな声が聞こえてきた。

「でも耳掻きのチャンスはありがたい。夫婦みたいで。」

「家事は楓ちゃんが最強ですわ。」

「花嫁修業。」

「やっぱり楓ちゃんは強いな~。」

「私は()()()()()()()()()。そして()()()()()()()。」

「・・・そういう考えですの?」

「察しが早くて嬉しい。さて、春斗君。反対。」


楓に言われて反対側を向く。

話の内容がよくわからない。

お嬢様の専門用語でもあるのだろうか?


「私は独り占めしたいですわ。」

「私もそれが理想。だけど、誰かが悲しい顔をするのは嫌。」

「悩み所だよ~」


本当にお嬢様達は何の話をしているのか。

耳掻きの気持ちよさより話が気になって仕方がない。


「でも、春斗君と付き合うのは私。絶対に渡さない。」

「私ですわ!!友達でも譲れませんわ。」

「私も争いたくはないんだけど、春斗を渡すわけにはいかないから。負けない!!」


目は見えていない(見えているのは楓の服だけ)か音は鮮明に聞こえてくる。

ここは『私のために争わないで』的な展開なはずなのに少女漫画ならだけど。

取り合ってるのは男だし。

少女漫画のヒロインってこんな気持ちなのかな。

少女漫画読んだことないけど。


「終わったよ。」

「ありがと、気持ち良かった。」

「私も家庭的な面を見せられて本望。」


楓は家庭的・・・確かに料理も出来るしそうか。


「掃除の知識もある。仕事疲れの春斗君を癒すのが将来の夢。毎日でもしてあげるから、結婚しよう。」

「結婚の相談はまだ待って。」


抜かりないな。


「それで、春斗の今日の仕事は?」

「瑞季の部屋中心だって。」

「春斗様って口調変えませんの?」

「一応事情の知らない人が来たときは変えてるよ。」


あと、偉い人。


「今、切り替えられる?」

「はあ、構いませんが。」

「そんなにすぐ切り替えられるものなのですね。」

「慣れればすぐにでも。というか何時まで口調変えとけばいいのさ。」

「最後まで?」

「・・・かしこまりました。」


かくして俺は、丁寧口調のまま仕事をすることとなった。

本来の執事とかメイドさんって全員そうなんだろうけど、慣れても疲れるのは疲れるのだ。

素が出そうになるから。


「ん~!春斗ありがと。」

「今日は勉強の日なのか?無理してない?」


二人が帰った後口調を元に戻し勉強を教えていた。

普段はあまり率先してする方では無いのに、今日は違った。


「無理してないから安心して、それ以上に春斗に無理させてごめんね。」

「それは、別に。」

「少し勉強頑張ってみたら春斗が構ってくれるかな、なんて思っちゃって。」


そんな軽い気持ちで・・・


「ご褒美とかくれるともっと頑張れるんだけどね。」

「・・・考えとく。」

「やったあ!!春斗大好き!!」


アホか俺は。

・・・自分で面倒事を増やした。

耳掻きしてもらいたい(願望)

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