貧乏人と体育。
男子は苦手です。
とんでもないレベルで台詞に困ります。
《修正連絡》
君を漢字で統一しました。
「面白さ重視な気がするな。」
体育祭の種目を伝えられ、呟く。
気になったのはクラス対抗種目。
障害物競争に借りもの競争を織り交ぜたレースに四人一組で挑むらしい。
一クラス一チーム、男女混合チームを組むようだ。
「男女混合はクラス対抗だけみたい。出るしか無いんじゃないの?」
「なんで私!?」
「彼氏誘って出ようよ。私、応援しちゃうよ。」
「そもそも彼氏じゃないし、四人チームだから何も出来ないって。」
「そっか、じゃあ、空いた一枠は私としてもう一人誘おう。男の子が良いかな、探してくるから彼氏誘っておいてね。」
「ちょっと・・・行っちゃった。」
向こうはあんなにやる気みたいだし、期待に応えないと。
まずは春斗に声をかけないと・・・
「春斗、相談があるんだけど。」
「どうした?」
「クラス対抗種目に一緒に出ない?」
「別に良いけど、あと二人必要なんだろ?」
「探してきてくれるって言ってた。」
「それならいいよ。」
とりあえず、とりあえず成功したよ!!
あとはもう一人を連れてきて貰うだけだ。
「お、彼氏を説得するのに成功したみたいだね~。」
「彼氏じゃないってば!!なってほしいけど!!」
「ねえ、僕は何のために呼ばれたの?何も言われてないけど。」
瑞季の友人の高身長女子に連れられていた生徒が声をあげる。
背は小さく、声も高い。
髪はショートヘアのような感じで見た目も可愛いと思う。
「数合わせ。」
「それはちょっと酷くないですかね・・」
「どうせ他の競技に出たって勝ち目無いんだから付き合いなさいな。」
「わかったよ・・・」
「てなわけで宜しくね。彼氏君。」
「彼氏じゃないから。」
「ごめんごめん、一応名前は聞いてたんだけどね。暦君。」
「私が告白したって言った瞬間茶化しにくるんだもん・・・」
「それは悪かったって。っと、そっちは私の事知らないよね。多分。私は水面 百合、百合とでも呼んで。こっちのちっちゃいのが猫柳 有栖こんな見た目だけど男だよ。」
「意地悪言うと協力するのやめるよ。」
「二度と言わないから協力してって~。」
「・・・嘘だよ。」
「やっぱりアリスは優しいな~。」
「痛いからやめて。」
高身長女子とかなりの低身長男子。
姉弟に見えなくもない。
「っと、とりあえず、四人集まったね。私達伝えてくるね。アリス行くよ~。」
「断っても連れていくんでしょ。行ってきます。」
そう言って先生の方に二人は行ってしまう。
「じゃあ、練習出来ることからしていこうか。二人三脚なら今からでも出来るかな?」
「足を結ぶ者さえあれば。」
「ここにハンカチがあるから出来ると思う。」
「じゃあ、それを使わせて貰おうか。」
足を結ぶ。
「キツくない?」
「うん、大丈夫。」
「それじゃ外から。」
「はーい。」
外側の足から踏み出す。
数歩は余裕で歩けた。
しかし、瑞季がタイミングを間違えてこけかける。
「瑞季っ!!」
咄嗟に瑞季の手を引く。
「あ、ありがと・・・」
「まぁ、普通だろ。」
倒れそうになったら助けるだろう。
瑞季の手を取り立ち上がらせたタイミングで二人が帰ってくる。
「二人ともクラス対抗種目通ったよ~。」
「変更はよほどの事が無い限り出来ないみたいなのでもう逃げられませんね。」
「出るからには勝ちたいよね!!」
「俄然やる気がでてくるな。」
とりあえず、先生に一応のコースの全貌を聞きに行くことにしよう。。
コースとしては前半と後半二人ずつ。
一人目が障害物コースを走る。
次に障害物コースの先にいる二人目と200m(トラック一周)で走る。二人共ゴールラインを越えることで前半が終わる。
後半はまず、二人三脚で50mを走る。
その後足の縄をほどき片方の人は借り物カードを取りに走り、もう一人は単純な200走(100m走の往復)を走る。
借り物側が借りてきた物と、二人でゴールラインを越えてゴールらしい。
・・・やりたいことをごちゃ混ぜにした感が凄いな。
「それと、障害物の内容が変わってるかもしれないな。出来る限りどれにでも対応できるのが障害物に出た方が得策だろうな。あと、体力あるやつ。」
「ふっふっふ、順番なら大体考えてるから大丈夫!!」
百合が得意気に言ってる。
「ほう?」
「アリスが障害物。200mトラックが私。借り物競争が瑞季、200m往復が暦君。」
「僕が選ばれたのって障害物にぶつからないからとか言わないよね?」
「正解~!!」
「逃げられないしもう、良いよ・・・僕が障害物やるよ。」
「流石、アリスは話が早くて助かる。暦君もそれでいいかな?」
「他に反対がなければ大丈夫。」
「私も大丈夫。」
「じゃあ、決まり!!練習頑張ろう!!」
こうして俺と瑞季はクラス対抗種目に出ることになった。
男子キャラの書き方教室誰かやって。