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お嬢様達の相談会

春斗がお嬢様二人を見失った時の二人の行動についてです。


「どういうつもり?」



春斗とゲーセンに向かうと言った直後、私たちは近くの店に身を潜めた。


「ちょっと話したいことがある。こっち。」


人気の少ない店に到着する。

見渡すと駄菓子屋のようだ。


「楓ちゃん。春斗に聞かれたくないってことで合ってる?」

「正解。」


楓ちゃんはお菓子をかごに入れていく。


「それってさっきの『最終的に私と結婚してくれたらなんでもいい。』の事?」

「それ。」

「つまり楓ちゃんは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ってこと?」

()()()()いない方がいい。」


とんでもない発想の持ち主だこと。

よっぽど気に入ったのねあいつ(春斗)のこと。


「それと、一番愛されたい。」

「わりと欲張るね、楓ちゃん。」

「春斗君は・・・譲りたくない。」


照れ隠しなのかはわからないがお菓子をどんどんかごに入れていく。

もうすぐ一杯になりそう。


「ここからが本題。瑞季ちゃん、共闘しよう。」

「共闘?」

「私達がするべきこと。()()()()()()接してもらえるようにすること。」

「・・・なるほど。」


当たり前のように『幼馴染』を決まり文句にしてたかも知れない。


「目標はキス。頬で良いから二人で。」

「それ以上の事結構してるし効果あるのかな。」

「それはやり過ぎたと思ってる。」


夜這いと水着プレイ。

明らかにヤバイことをしているのは明白だろう。


「だから共闘。春斗君の油断を誘う。」

「春斗防御固いもんね。」

「だからお互いの攻めを()()()()()()()()()。」

「いつも通りじゃないから動揺を誘えるってことね。」

「そう。」


流石の春斗もビックリして守りが手薄になるだろう。


「最後にプリクラ内でキスする。」

「最終目標今日実行するの!?」

「違う?」

「・・・わかったそれで行こう。」


スマホを確認する。

20分は経っている。


「春斗から連絡来るかと思ってたけど来ないね。別の人と話してるのかな?」

「・・・お兄ちゃん位しか登録入ってないよ。」

「じゃあ、これは無いね。」


そんなことないよね!

我ながら楓が強すぎる気がするんだよなぁ。

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