貧乏人と服選び。
思ったように進まない。
遠い未来のストーリーばっかり思い付いてる。
「春斗、こっちこっち。」
「遅い。」
「そっちが元気すぎるんだよ。」
謎の二人からのあーんから数分後。
二人の買い物に付き合わされていた。
「楓ちゃん、この服可愛くない?」
「私のサイズあるかな?」
ま、楽しそうだしいいかな。
「ちょっとここで休んでていい?疲れた。」
「あ、わかった。何かあったら呼ぶね。」
「了解。」
「可愛い服着たら見せる。」
「はいよ。」
さて、しばらくは休めそうだ。
女子の買い物は長いらしいし、気長に待とう。
デートであるなら一緒にいるべき何だろうがデートではないので大丈夫だろう。
「やっと、座れる。」
歩き続けてるから疲れるのなんの。
てかここ広すぎやしませんかね。
「春斗~!!」
もう、お呼びだしか。
「はいよ~。」
瑞季は白いフリルのついたワンピースのような物を着ている。
服のこととかはよくわからないのは仕方ないにしても似合っていることくらいならわかる。
「似合ってるんじゃないか?」
「えへへ~春斗、ありがと。」
「春斗、私のも見て。」
楓は瑞季と違いシンプルなワンピースのようだ。
薄いレースのようなものも付いている。
「意味が無いような。」とか思うはご法度だろう。
「楓は可愛くなったか?」
「ありがと。デートの時に着てあげる。」
「そう来るよな・・・」
この二人の積極性は時間ごとに強くなっている。
日に日にではない分や時間の域だ。
ましてや秒かもしれない。
気が付いていたらどっちかと付き合ってるなんてことありそうで恐いな。
「じゃあ、春斗が誉めてくれたし買ってこよ~。」
「私も。」
「おい、それで決めるなよ。」
「春斗は嘘つかないでしょ。」
「春斗君は正直。」
間違ってないからどうしようもない。
「お待たせ~。」
「おまたせ。」
「一応いくらかかったか聞いていいか?」
「3万くらいかな。」
「私も。」
「はい?」
ごめん、多分一ヶ月余裕で暮らせると思う。
家族で。
「春斗も服買いなよ。」
「金に余裕が出来たら買い変えるよ。」
金があったとしてもまずは亜季と雪の服から買うだろうしね。
「春斗なら亜季ちゃんと雪ちゃんの分から買いそうだし私達で服探そうか。」
「それがいい。」
「高いのは無理だって言ってるだろ。」
「大丈夫、安く済ませるから。」
「安心して。」
この二人俺の考えを理解し過ぎじゃないか?
というか、二人の力強すぎやしませんかね。
「到着。」
「ここなら安く済ませられると思うよ。」
「俺の意思は?」
「春斗はこうでもしないと服買わないでしょ。」
間違ってないので仕方ないか。
「3000円以内で一式は揃えられると思うよ。」
「選んでくる。」
「もう、どうにでもなれ。」
土日はブクマが増えて平日は・・・とか思ってたら平日も増えててビックリ。
感想どんどんカモンщ(゜▽゜щ)