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お嬢様は暴走する。

久しぶりに2000文字位乗りました~!!!

前回言った通り瑞季回

()()()()()()()()()()。」

そう目の前で告げられたのはプール落下未遂から三十分以内の話だ。




「なあ、瑞季、いつまで繋いでいればいいんだよ。」

「私を落としたくないのなら繋いでて。」


例の事件のあと少し距離のある流れるプールへ向かっていた。

俺の手と瑞季の手は繋がっていて、端からみたらデートみたいに見えるのかもしれない。


「楓ちゃんが来てからこうして二人きりで遊ぶの久しぶりだね~。ほら、三人って一人余っちゃうじゃん。あれ、苦手なんだよね~。」

「奇数は辛いよな。」

「逆に男女の二人はそれはそれで・・・ね?」


さっきから瑞季は何がしたいのか。

プールからそれなりに離れた位置を歩き続けているにも関わらず手は繋いだまま。

どうしたんだろ。


「ついた~!!」

「空いてるな。」


流れるプールは一階の端にあり、来るのも面倒なのだろうか。


「春斗、浮輪借りられるって!!二人乗りのもあるよ!!」

「一人の奴にしろ、俺は中から押す係だ。」


さっきからドキドキさせられてばかりでこれ以上されたらどうにかなりそうだ。

だから、瑞季からリードを奪うことにした。


「えー二人でゆっくり回れると思ったのに。」

「お前も女だってことを理解しろ。」

「おやおや~?照れてるのかな~?」

「・・・言ってろ。」


完全に図星です。はい。


「いや~楽だね~。」

「流れもそれなりに強くて楽しめるな。」


瑞季は浮き輪の上に、その後ろに捕まってるのが俺だ。

「ウォータースライダー楽しかった?」

「思った以上に・・・速かった。」


あのときのウォータースライダーは意識がどっか別の方向へ行っていたから良かったけど、もう一回乗るとなるとわりと怖そう。


「春斗~?疲れた?交代しようか?」

「じゃあ、あと少ししたら変わってもらえる?」

「りょうか~い。」


少し進んだ後、一旦プールから上がり瑞季も浮き輪からおりる。


「じゃあ、おさえてるからどーぞ。」

「思った以上にぐらつくな。」

「乗っちゃえば楽だけどね。」


なんとか乗ることに成功したので押してもらう。


「やっぱり春斗と遊ぶのは楽しいね~。」

「そうか?波に揺られてるだけだぞ。」

「他愛もない会話が楽しいの!!」

「なるほどね~。」


三周ほどした位で瑞季が時計を確認した。

明確な時間設定はしていなかったが楓との時間は三十分も無かったと思う。


「それじゃサウナでも入って休憩してから楓ちゃんと合流しようか。」

「了解、サウナもあるのか。」

「最近減った気がするよね、サウナつきのプール。」


中の温度はそこまで高くなかったのだがさっきまでは浮き輪とかで見えなかった水着が見えている。

何となく体感温度が高い。


「この手の水着は久しぶりに着たから新鮮だね。」

「学校は指定だもんな。」

「ドキドキした?」

「・・・した。」

「やったね!!」


嬉しそうな顔をする瑞季。


「ねえ、春斗。」

「どうした?」

「好き。」

「俺も好きだぞ?」

「そうじゃなくて、()()()()()()()()()()()()()()()()()の。」


俺達しかいないサウナに声が響き渡る。

ここで、冒頭の一言だ。


「私は春斗の事が大好き。幼馴染としてじゃなくて、一人の男子として。」

「瑞季・・・」

「私ね、春斗と夜を共に過ごす夢を何度も見た。恥ずかしい話だけど春斗の妄想で欲求を満たしたときだってあった。」


瑞季は俺のすぐ隣まで来る。


「私は春斗と色々な事をしたい。ここなら声も漏れないだろうし人も来ない。」

俺の体を押し倒す。

さっきとは違い意図的に瑞季が俺に覆い被さる。

「何をしてもばれないよ、春斗。」


明らかに暴走した瑞季。

流石に逃げ出さないとまずい。


瑞季は全く重いわけではない。

ただ、力は俺よりある。

手と足を押さえ付けられてるため逃げ出せない。

瑞季はそれを分かっててやっているんだと思う。


「瑞季・・・」

「春斗が楓ちゃんに鼻の下伸ばしてるのが悪い。」


汗だらけの瑞季がさらに体を密着させてくる。

顔は汗だけでなく涙も混ざっているような雰囲気だ。


「私が悔しくて泣いてたこと知らないでしょ?」


そりゃ、知らない。

瑞季が私情を他に持ち込まないことを知っているから。


「まあ、その話は気にしなくていいよ。春斗、キスしよ?それ以上のことでも良いよ?」


瑞季の顔を近付いてくる。


「瑞季、そう言えば、好きだよ。俺も。」

瑞季の動きが止まる。

「嘘。」

「嘘じゃないって。」

「だからこそこういう事はしたくないかな。」


力が緩んだので手を振り払う。

その後距離をとる。


「春斗?私じゃ嫌?」

「嫌じゃない。だからこそまだ、駄目だ。」


瑞季はまだ、暴走しているはずだ。

どうしたものか。

と、思ったタイミングで扉が開く。

「瑞季ちゃん?」


何故か楓がいた。

次回

瑞季VS楓?


ブクマ地味に伸びてるの嬉しい

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