貧乏人達は登校する。
なろう初投稿です。
誤字・脱字の指摘等していただきたく思います!!
よろしくお願いします!!
「無理しないでね、行ってらっしゃい。」
「それは、こっちの台詞、行ってきます。」
この俺 暦春斗は今日から高校生活を始める。
家は豪邸と呼ばれるに相応しい建物のとなりにあるおんぼろアパート。
逆にこの場所にあるのが違和感なくらいに周りに合っていない。
俺の家族は父が5年前に他界、母は病弱でパートを週に2日程度しているだけなのでお金が無く、加えては俺の他に、2つ下の亜季ともう1つ下の雪と2人の妹までいるから大変だ。
ちなみに今日の朝飯を教えてやろう。
パンの耳だ。うまいぞ。
「春斗ってば、遅いよ」
「ごめんな瑞季」
待っていてくれたのは白石瑞季
幼稚園、もしかしたらもっと前から関係があったのかもしれないぐらいの関係にある。
常識はずれな一面も持ち合わせた、美人と言うより可愛いという言葉が似合う女の子。
「高校生活で何したい?」
「色々したいけどバイトしなきゃいけないからな」
「そうだった、頑張ってね」
「金持ちは良いよなぁ」
「何それ、皮肉?それはそれで大変なものがあるんだから」
瑞季は超お嬢様。
と、いうか家の隣の豪邸が瑞季の家だ。
何回か遊びに行ったが広かった。
「到着!ここが母校になるわけね」
「母校は卒業後に言う言葉では?」
「細かいことを言うんじゃなーい!!」
叩くな。痛くないけども。
高校生活は平和に始まった。