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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

とりとめのないエッセイ・短編集

なろう量産型、そのざっくりとした特徴を纏めてみた。

作者: 秋月

どうも。恐らく、はじめましてでしょう。カールグスタフM2と申します。

この度はなろうにて大方を占める、所謂「なろう量産型」に付いて自分なりに考えてみました。と言うよりはまぁ、何故何どうしてをたたきつけてるだけです。幼稚で感情的でしょうね。

 此処では私がみてきた限りでなろう量産型の特徴を挙げていきます。正直に言いまして、私は量産型が苦手ですので、人によっては多大な批判となっているかもしれません。ご了承ください。 


まず一つ目に、主人公が引き篭りであったりニートであったり。

 こういった類の者に付いて考えて見ましょう。よくありますよね。そしてインターネットの中から引き出した情報にて異世界で俺TUEEEEE、したりする物です。

 物申します。そもそもネットで流し読みしたような物を普通、覚えている物でしょうか。 

 たとえば、銃などを作って無双するものがあります。製法を完全完璧に、それもマニアでもなんでもないのに覚えているのは何故でしょう。

 理由として印象に残った、記憶力が強かった。まぁ、自分としてはこんな所かな、と思います。 

なので、そういった理由や事情が書かれていると尚良いかと思われます。

 もしくは、いっその事マニアにしてしまえ、とも。 

 では更に問います。銃を扱うことに関して、忌避感を覚える事は無いのでしょうか。いや、あると思います。そういった作品も。

 ですが、作者はあまり見た事がありません。ですので、この場ではこう言わせてもらいます

 勝手に考え押し付けるようですが、銃と言うのは古来より、無数の生物の命を奪ってきた筈です。ハンドガン、マシンガン、ライフル。火縄銃も入れて良いでしょう。 

 ですが種類は何だって良いのです。数え切れない人間を殺してきた道具を、戦乱渦巻く世界に持っていく根性が、私にはありません。 

 例えば、拳銃で額を打ち抜いたらどうなるでしょう。

 まず穴が空くだけではすみません。 

 額を貫通して脳漿をぐちゃぐちゃにし、 

 頭蓋骨を貫通して中身の脳漿と血を伴って 

 つぶれた弾丸と共に後頭部より排出されます。 

 グロテスクですよね。猟奇的です。誇張が多々含まれているかもしれません。ですが、事実です。口径など話になりません。大なり小なり、こういう結果になるのです。 

 ではサブマシンガン(引き金を引き続けると連射ができる拳銃と思ってください)ならどうでしょう。 

人間の体に無数の穴を空け骨を砕き肉を裂き、抵抗の暇なく撃たれた人間は死にます。またしても酷い有様の死体が想像上作り上げられてしまいましたね。

 こうして数十、数百、数千、数万。そして数億の人間と言う命を殺してきた道具を、いや、今も殺している続けている道具を、何故何の感傷も忌避感も危機感も無く使用できるのでしょうか。 

 まぁ、人を殺す感覚は薄いでしょう。引き金を引くだけですから。ですが、そのたった一動作で一つの生物を終わらせることが出来る。その狂気に気付けたなら、何故その描写が無いのでしょうか。 

 

 それを全く何も考えず使える人間、それも現代人。私としては正気の沙汰とは思えません。もしかしたら、「主人公」たちにとっては人事なのかも知れませんね。 

 

 では、よく出てくる剣や槍を代表とした中世の武器はどうでしょう。まず剣についてです。西洋の物は斬るというよりは叩き切る、断ち切るが近いでしょう。 

 これを人間に、そうですね。袈裟掛けにばっさり切り捨てるとします。重く肉厚の刃が、まず肩の骨を砕きます。そのまま振り下ろされた力に従うように骨を砕き肉を断っていきます。

 恐らく、よほど熟達した剣士か剛力でないと、半分ほどめり込んだ所でぴたっと止まるでしょう。抜くのもかなり困難だと思います。

 しかし、人間しぶといので意外とそれだけでは死にません。その状態でも唸り、苦悶に顔を歪ませ、血反吐を吐いて斬った人間へ倒れ掛かるでしょう。 

 はい、グロテスクですね。ちょっとテンプレな文章になってきました。ですがこれもまた事実です。まぁ作者が知りうる限りの、ですが。

 剣や槍などもまた、銃に並ぶ人を殺してきた道具です。それを握る事に、戦争が無い時代に生まれて、平和ボケしている現代の日本人が、何の考えも無いのはいかがな物でしょう。 

 ちなみに、私はさわれるのなら握るだけ握り、軽く振ったりもしますが。これをもって戦えと言われたら投げ捨てます。当然です。だって、人の生き死にに付いて責任なんてもてません。殺すなどもってのほかです。 

 それに、剣で切り裂いた人の、その周りの人の事も考えてください。きっと母が、父が、親族がいます。人によっては妻や子もいるでしょう。戦場に出るくらいですから、きっと裕福ではないでしょうね。 生きる為に仕方なく出てきた筈です。その人が死ねば、肉親は悲しみ、妻や子も返ってこない夫の結末を考えて泣くでしょう。また、家族は働き頭がいなくなった事で困窮に悩まされます。

 それを考えられず、何の情緒や躊躇い、感傷を持たずに更なる殺人を犯せる主人公。

 率直に言います。「なろう量産型主人公は化け物である」、と。 

 

 理由として、銃を扱ったり剣を振るう「主人公」たちが精神的、肉体的に超人。まぁ、ありがちですね。 ですが、考えてみてください。良くあるような、なろう量産型の作品の主人公達を。 

「平凡的」、「高校生」。もしくは、「ひきこもり」、「中年」、「ニート」。最近だと「サラリーマン」だったりしますね。

 さて、こんな人たちが銃や剣を使う心構えなど持っているのものでしょうか?

 たとえば持っているならば、画面の前のあなた達はどうでしょうか。

 平凡的なあなたは? 高校生なあなたは? ひきこもりなあなたは? 中年なあなたは? ニートなあなたは? サラリーマンなあなたは?

 持っていますか?数十万、数百万の命を奪った、そしてこれから奪える、血に濡れた武器であるそれらを振るう気がおきますか?

 私には、おきません。


 ですので、現代人の、一般人の感覚と、武器と言うものの恐ろしさを主人公に考えさせ、躊躇いを感じさせ、忌避感を覚えたほうが良いでしょう。使う前でも、使った後でも。

 そうすれば恐らく、主人公に人間味がでるはずです。僅かでも。

 自論なので、参考程度にお考えください。 


 二つ目に、超能力、異能力をもって、異世界へと転移転生して来た主人公たちに付いてです。

 これまたありがちですね。

 「あくにん」を懲らしめる為にそのとんでもないパワーを利用する「せいぎのみかた」はどうでしょうか。

 これにも物申しましょう。その何の代償も覚悟も無く得た力で正義だのなんだの振りかざさないでください。それは棒切れを振り回す子供に相違ありませんから。 

 それを作品のテーマにしているのなら問題は全く無いでしょう。

 ですが、現代の一般人、それも社会に出ても問題ない年齢の者達がそんな子供のような行動をするのは……。私はそう考えます。

 また、正義をきどらない人間でも構いません。その力に責任をもって行動しないのは何故でしょう。経験した事が無いならまだ良いです。威力を危惧するならいいでしょう。 

 なぜ、森の一角を焼き払ったり、一つの生物をひとかけら残さず消滅させて何故「ま、いっか」で済ませるのでしょうか。

 精神的に超人であったり以上であるというのならば、もう少し考え方が常軌を逸していた方がそれらしいかと思います。そうでないとするのなら、

「この力やばい。封印して本当にいざと言う時にしか使わないようにしないと」

 と考えるほうが自然なのでは? 少なくとも私はそう思います。それが無いと言うのなら、無いなりの理由を考えて描写してください。

 なぜ力に責任感を感じないのか、この力を制限しなければと思わないのか。理由がない、のも理由になります。それを糾弾させて、考えさせればいいので。

 それすらも無いのがなろう量産型と呼ばれるのです。 

 

 また、この話に関係する異能力を与えてくれたりする、神様についても物申してみましょう。

 神とは元来より(信仰している人には真に申し訳ありませんが)無気力な物であります。ですが、神様が与える力という事はそれすなわち、一種の「神の力」なのでは? その強大な力の一部なのでは?

 (それ)が強力なものであればあるほど、その可能性は高いと思います。それを何の躊躇も無く、ぽーいと手渡してしまうのは正直、神じゃなくて悪魔では、と私は思います。

 それも、何の特徴もない一般人に、ですよ?

 私としては、神に与えられた能力である、というのなら神はその能力に制限をつけるべきでは? と思います。 

 たとえば、光を操る能力を与えたとします。恒星の光を一点へと集中させて、街を一瞬でドロドロに溶かす事が可能なら、そしてそれをするような精神性なら、そして、やってしまっただとしたら。

 神が罪なき人々を殺したのと全くの同義ではないのでしょうか。神にも立場があるでしょう。責任があるでしょう。人間でなかろうがなんだろうが、逃げることはできません。 

 そして神が複数いるのなら、力を与えた神(以下A神とします)は絶対に他の神々に責任を問われます。他の神はいうでしょう。きっと他の神の加護がついていたにもかかわらず、街ごと焼き消された人もいるでしょうからね。

「A神よ! 何故あの様な者に力を与えたのだ!」

 A神はそして、無責任という事実をつきつけられるでしょう。こんなやり取りは無いのでしょうか。きっとあるはずです。

 であれば、こんな事が無い様に、神が力へ制限を掛けることもあるのではないでしょうか。 

まぁこの神様論がかなり滅茶苦茶ですので、皆さんなりに考えてみればよろしいのではないかと思います 

 一定のリアリティ、一定のファンタジー。

 1:1で保てれば、その作品は素晴らしくなる事でしょう 

 

 いい加減長くなってきましたが、三つ目に行かせていただきます。ハーレム、これも特徴的ですね。 

 まぁ自分が好きかは置いておいて、これだけで量産型、とは言い切れませんので微妙です。

 私としては、この場合のなろう量産型のハーレムとは、中身も何もない「がらんどうのハーレム」だと思います。ハーレムに限らず、ヒロインを作る時には注意したほうが良いと思います。

 あなたの作ったヒロインは、中身がありますか? 

 何故主人公が好きになりましたか? 

 それ(好きになった理由)は読者に伝わりますか? 

 主人公のために何をしますか? 

 一人一人、「主人公が大好き」「美少女、美女」以外に何か特徴がついているでしょうか?(この場合、猫耳などの種族的特徴は除外したほうが良いでしょう。あくまで「萌える」「性格的な」特徴を!) ひとまずこれだけあげます。これらが含まれていると、最悪がらんどうにはならない、かと思います。

 たとえハーレムでも、ヒロインが愛玩人形やペットなら、それは今ある量産型と同じ未来を辿るでしょう。

 人形でもペットでもない、「一人の恋する乙女」を作る事が出来れば、あなたの作品はテンプレ化、量産化を免れるのではないでしょうか。

 まぁ、それも度を越して作りすぎると修羅場しか生み出さない大惨事となりますが。

それならいっその事、主人公はハーレム状態でも一途な愛を貫けば良いんじゃないでしょうか?

 新鮮ですし、ドロドロしないかと思われますし、何よりテンプレ化、量産型化を防げるのではないでしょうか。

 

 ここまで書き貫かせて頂きました。きっと、物申したい人もいるでしょう。

 どうぞお願いします。寧ろじゃんじゃんどうぞ。私は一読者としてこうして書き連ねています。 

ですので、何をトンチンカンなことを、と言いたい人や軽々しくいいやがって、と怒り心頭な人もいるかもしれません。 

 あくまで、「私がしる量産型の特徴と申し訳程度の改善法」を書いただけですので 

恐らくむちゃくちゃです。いいたい事をどうぞお願いします。ご意見ご感想をお待ちしております。

  

 お目汚し、失礼いたしました。 

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― 新着の感想 ―
[一言] 皮肉なことに文章が量産型なろう系のそれになってますよ。 あなたみたいなタイプの人間が本気で小説を書くことで量産型なろうが潤っていくのでしょうね。
[良い点] 的確にどの部分がと指摘していて、言い逃れができない程に細かな所まで追い詰め、それでいて自論を押し付けるような形にはしていない。神様の描写に関しても、こういう考え方もできると丁寧且つ納得でき…
[良い点] ハーレム物って容易に手を出していいものじゃないと思いました 何故かというと プロの作家さんでも全ての登場人物に色をつけるのが難しい だからこそモブという言葉があるとおもってます その登…
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