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37話
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ラインハルトさんが包帯塗れになっていた。
笑って立っているが、血みどろだ。
「分かったケチャップですね!」
「そう言うと思ったが本物だ」
「病院ぶち込まれろ!」
「やだ」
演技していたのか、早くも足がガクガクしている。
この人意地と見栄で出来ているのか。男だ。悪い意味で。
「目にも留まらぬ早さで足が動いてますけど元気ですね?」
「はっはっは、僕を誰だと思ってるんだ」
「顔色が土気色ですけど、ゾンビじゃないですよね?」
「ゾンビなんかお断りだ。そんな醜い姿を晒すぐらいならば蕪に憑依するぞ!」
「面白おかしくなるのは良いんですか!?」
どう見ても駄目だ。獲物を狙う目をしたボスに、全く注意を払っていない。
「隙あり!」
ボスが無慈悲に腹パンを決めた。怪我人は無事落ちたが、壁が抉れた。
「何故そこまで!?」
「獅子は兎を狩るにも全力を尽くす、増してや邪神を狩るのに手など抜けん!」
「目的と手段入れ替わってないですか?」
ボスは意外に重い荷物を、薪のように抱え上げて病院に行った。
荷物は病院の手前で逃げ出したらしい。力のある子供は厄介だなぁとしみじみ思った。




