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プレアデスの伝説 姫たちの建国物語  作者: のらしろ
第二章 軍団の誕生
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第24話 夜這い?



 艦橋に入り、ケリーから報告を受ける……と言っても報告事項は何も無いが。


「守様」


「ケリー、何かあったかな」


「いえ、何も見つかりませんでした。

 外も暗くなってきましたので、ほとんど視界も効きませんし」


「レーダーの方はって、これのことだが、変化はあったかな?」


 俺はそう言いながらレーダー画面を覗く。

 全く何も変わっていない


「こちらも、説明してもらった時から変化はありませんでした」


「なら、みんなで食堂に行こうか。

 夕食の時間だ」


 そう言って艦橋にいた騎士全員を連れて食堂に戻った。


 夕食用に用意した和食は、見たことがなかったのか、皆最初の一口までに時間がかかったようだが、それでも一口食べると本当においしそうにすぐに食べ終わってしまった。


 その後は、簡単にミーティングをして、部屋割りをしてもらい、乗員の記録を作った。

 部屋にはネームプレートを厚紙で作り部屋の外に取り付け、以後、この部屋での就寝をさせることとなる。

 慣れていないいのだろう、最初はかなり戸惑っていたが、今朝からの出来事もあり、皆すぐに寝てしまった。

 今起きているのはフランとミーシャ、それの俺くらいか。


「守様。この後のご予定は」


 ミーシャが俺に聞いてきた。

 そういえば昨夜も同じようなことを聞いてきたような気がする。

 昨日中に姫を見つけられたので、早く姫を救助したくて仕方がなかったのだろう。

 でも、今日は、ミーシャの懸念は解消されている筈なのだから、皆と一緒に寝てもよかったのに、律義に俺に付き合っている。


「ああ、これといって別にないが、もう少し船を動かしてから俺は寝ようかと考えているが、何か」


「いえ、そういえば守様にきちんとお礼をしていませんでしたね。

 姫様。いえ、フラン様をお助けしていただき、また、仲間である騎士様方も一緒にみな救出してもらい感謝のしようがありません。

 それで……あの~」


 ミーシャは何か言いにくそうだった。


「昨日お話ししたように、私が守様に差し出すことができるのは……」


 ああ、体がどうとか、奴隷がどうとか言っていた件か。

 それについては、仲間になったことでチャラにしたように言ったはずなのだが、伝わっていないようだ。


「ああ、昨夜ミーシャが俺の手を借りるのと引き換えにとか言っていたやつだよな。

 それならみんなが仲間になったことで、チャラにしよう」


「チャラ?

 何ですか」


 今度はチャラが分からないのかフランが俺に聞いてきた。


「ああ、俺の国の言葉……かな、うん、御破算というか……そうだ、無かったことにしようという言葉なのだが、ミーシャとの約束といっても、ミーシャは確かにそんなことを言ったけど、俺は頂くとも言っていないから約束そのものが成立していない。

 だから気にすることは無いよ。

 それよりミーシャも疲れただろう、今日はゆっくりと寝ておいてくれ。

 明日からは忙しく……なるのかな~

 でも、みんなには慣れないことをたくさん覚えてもらうから、大変だと思うぞ」


 ミーシャが変なことをいったので、俺はみんなの裸体を思い出してしまった。

 これは本当に今日あたり出さないとやばいかもしれない。


 フランは俺と話がしたかったようだが、ミーシャの様子も気になるのか、俺の言う通り二人は自分に割り当てられた部屋に向かった。

 艦橋で一人になるが、別にかまわない。

 何も今船を動かす必要はないが、それでも何もしないのもと思い、入力済の座標へ向け船を動かした。

 すでにAIには指示は出してあるので、停船状態から自動操船に切り替えるだけの話だ。

 自動操船中はレーダーでとらえた障害物はある程度自動で避けるので、俺も寝てもよかったのだが、海賊が跋扈する海域でそんなことはできない。

 これが地球上でもソマリア沖などでは絶対にしない行為だ。


 俺はレーダーを監視したり、暗い海上の様子を暗視機能付き双眼鏡で確認したりしている。

 今日は月も出ている。

 昨夜は新月だったようで、この世界の月も本当に薄く、この世界で月齢という表現をするのか知らないが月齢1くらいだろうか、まだ月明かりだけであたりを見渡せるまでは明るくはない。


 まあ、最新のテクノロジーの塊のこの船では、周りの暗さは何も障害にもならない。

 何せ暗視装置も充実のラインナップだ。


 まあ、予想通りといえばいいのか、レーダーにも暗視装置越しでの観察でも何も見つけることはできずに入力した簡易座標に到着した。

 艦橋にある時計を見るとまだ午後9時を回ったところだ。

 昨日いや、今日の話か。

 本当に今日はいろいろとあったので、俺の感覚では数日を過ごした感覚になるが、今朝の話で、このあたりの日の出時間が船内時計で午前5時30分くらいだったような。


 明日も午前5時には起きるとするか。

 俺はまだ宵の口とはいえ、やることも無いので、船を停めて艦長室に戻って寝ることにした。

 本当は誰かを艦橋に置いておきたかったのだが、さすがに任せられる人もいないし、周りに何もないので、俺が寝てしまっても大丈夫だろう。

 何時間ねだろうか、こちらに来てからというもの、まとまった睡眠をとった気がしない。

 まあ、不規則な生活には慣れているから当分は問題ないだろうが、どこかできちんと休まないと絶対にまずい。

 そう思いながらも数時間寝ただけで起きてしまった。

 時計を確認すると、まだ午後10時を回ったばかりだ。

 寝たのが8時くらいだったから2時間は寝た計算だ。

 だが何でこんな時間に起きたのだろうかと考えていると、本当に申し訳なさそうに部屋の外から俺を呼ぶ声がする。


 緊急事態でもあったら大変とばかり飛び起きて部屋から外に出ると、そこには下着姿の美女がそれの二人もたっている。


「どうした、ミーシャ、それにフランまで」


「守様。

 姫を助けていただく前に御約束した件ですが……」


 ミーシャはそこまで行って顔を赤らめた。

 え?ひょっとして夜這いにでも来たのか。

 しかし、こんな所を他の人に見られるとちょっとまずいかもしれない。


「わかった、まずは話をしようか。

 悪いが部屋に入ってくれ」


 俺はすぐに二人を部屋に中に入れてから扉を閉じた。





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