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プレアデスの伝説 姫たちの建国物語  作者: のらしろ
第二章 軍団の誕生
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第21話 みんな揃っての昼食



 その後は一緒に食堂に向かう。

 俺たちが食堂に着くと他の人たちは朝と同じ席に行儀よく座っている。


 俺は食堂横の厨房に入るとミーシャがもう一人の従者と一緒に俺についてきた。


「守様。私たちにもお手伝いをさせてください」


「そうか。では、簡単なことから頼もうかな。

 そのうち食事のことは頼むようにするから」


「ええ、頑張ります」


「ところで、ミーシャは名前を聞いたけど、そちらの方は」


「すみませんでした。私は姫……フラン様の従者をしておりましたドーラと申します」


「ドーラか、よろしくね。

 で、二人はこっちに来てここからマグカップを出して、スープを入れて配ってほしい」


 俺はそういうと大鍋に冷凍されたスープを入れて火にかけた。


「この鍋がグツグツ言ったら出来上がりだからお願いね」


 その後、俺は隣の食糧庫に入りロールパンの入った袋を取り出して皿に盛りつける。

 別に俺は食事にこだわるつもりもないが、これではあまりにあまりなので、冷凍の唐揚げを取り出してレンジに入れて加熱して一緒に皿に盛る。


 あ、野菜も欲しいか。

 今度は野菜庫からレタスを取り出して一枚一枚洗いながらさらに盛り付ける。

 俺も入れると総勢で13名にだから、これくらいの準備ならばそれこそ手間にもならない。


 後片付けと言っても食器洗浄機がしてくれるしって、そういえば朝食の片付けもまだだった。

 俺は慌てて食器が重ねられている食堂の端にあるテーブルに向かい汚れた食器を回収して洗浄機にセットしていく。


 俺の動作に気が付いた数名は慌てて手伝いを申し出てきたが、今回だけは大丈夫と言ってそれを断った。

 いちいち説明するのが面倒だったためなのだが、悪いことをしたかな。

 すぐにこれからの仕事の割り振りについて説明していこう。


 昼食は本当に手抜きだ。

 ロールパン2個にから揚げ数個だけだと見た目にさみしいのでレタス数枚、それにスープだ。

 しかもパン以外は冷凍ものだ。

 それでも出された食事を見て全員が驚いている。


 もういい加減この状況に慣れてきたかな。

 それこそ転生物ライトノベルの描写そのままだ。


「食べながら聞いてほしい」


 俺はそう言って、フランの要請で皆を仲間に入れたこと伝えて、状況の説明を行った。

 食べながらの話し合いは決して行儀がいいとは言えないが、それでも共通の話題が無いので勘弁してほしい。


 俺が説明するたびに皆の手が止まり俺に注目が集まる。

 うん、この世界にはブレックファーストミーティングって習慣が無いのだな。

 これから俺のやり方に慣れてもらうしかないか。


 その説明で、俺のミッションの説明をしておいた。


「先にも説明したように神様から私は船を頂くことになっている。

 この船よりも大きな船だと聞いている」


「え、この船よりも大きな船って!」


 誰もが疑問と驚きを隠せない様子だ。

 疑問を口にしたのは軍事に詳しいのかケリーだけだったが、皆同じ気持ちのようだ。


「どれくらい大きな船かも知らなければ、どんな格好の船かも知らない。

 ただ一つ言えるのは、あの海賊船のような形ではなく、この船の形に近いものだと思われる」


「守様。

 他にもいろんな船ってあるのでしょうか」


「ああ、私のいた世界ではそれこそ多種多様な形の船が海上を走り回っていた。

 神様はそのうち大きな船を私に与えるとお約束してくださったが、それを探せとも命じられている」


「それでなのですね。私たちに海上を見張れと言ったのは」


「それもあるが、ミーシャを助けたこともあり、同じようなことが起こらないとも限らない。

 前にミーシャには流木一つでも見つけたら教えてほしいとお願いをしたこともある」


「そうですね、それこそ海賊から逃げだす者もいるでしょうから」


 え、海賊ってそんなに多いのかな。

 偉く物騒な世界に来たものだ。

 それでなのか、神様が(そろ)って平和がどうとか言っていたのは。

 まあいいか、今は俺の船を探すところからだ。


「皆が仲間になったことだし、仕事の役割を考えていきたい。

 まずは俺の生活に合わせてもらうためにもこの船での生活に慣れてもらう。

 それが最初の仕事だと思ってくれ」


 そこからいろいろと説明をしたけど一遍には覚えられないらしい。

 あ、靴のこと忘れていた。

 サイズを聞いてもわからないか。

 インチ表示も前の世界でもあったことだし、まず食事終えたら、足のサイズの測定か。

 まずはリストを作ることから始めよう。

 その前に命令系統を確認だ。


「今後何があるかわからない。

 今以上に仲間も増えるかもしれないし、だから、暫定的だと考えてほしい。

 あまり今までの命令系統を変えたくないから、フランがここに集う仲間のリーダーをしてくれ」


「はい、わかりましたが、リーダーって何をすれば?」


「ああ、当分は今と変わらない。

 何かあれば俺から直に話すこともあるが、俺からフランに頼んで説明してもらうこともあるだろう」


「それならわかりました」


「それと。姫の配下だった11名の仕事は護衛と従者だと聞いている。

 なので、護衛の騎士たちはケリーがそのまま隊長としてまとめてほしい。

 後で仕事も頼むから」


「わかりました」


「で、ミーシャとドーラの二人には今後皆の生活のサポートを頼みたい。

 君たちのリーダーについてはまだ二人だし、フランに兼務してもらう。

 それでいいかな、フラン」


「はい、今までとはそれほど変わりがありませんから大丈夫です」


「食事が終わったら、さっそく仕事がある。

 まずはフランには皆の名前のリストを作ってほしい。

 紙とペンはこちらで用意する」


 俺そう言ってから胸ポケットからメモ帳を取り出してフランに渡した。

 少し湿気ってはいるが使えなくもない。

 ペンについては食堂にあるものを利用する。

 あ、紙も食堂のを使えばよかったかな。


 フランはそれらを俺から受け取るとすぐにメモを取るように名前を書きだしていった。


 うん、できれば横にカンマで区切るのではなく、縦に一人ずつ名前を書いて欲しかった。

 追々そのあたりについても説明していこう。




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