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第11話 ここが始発点

ああ、やっちゃった。

目が覚めて最初に思ったことはそれだった。


結局深夜までずっと喘がされた。

酔いのせいもあるが、悠真の会話術が上手すぎた。

あれは何人も女食ってるわ、絶対。


あと...すごく気持ちよかった。体力も全く尽きないし。

私がイッても容赦なく責めてきたし、ゴム越しに大量に出してた。何回も。


............あれ、一人称変わってる。


いや待ってわた...じゃない、俺は男だぞ!

男に犯されるなんて...ショックで死にそう。


「起きたかい?アキラ」

「お...おま...お...お前!」

「どうしたんだい?ああ、もう一回シたくなっちゃった?」

「違うわ!よくもやってくれたな!」


いままでここまで感情を表に出したことはない。

最悪最悪最悪!


「アキラ、落ち着いて」


するりと私を抱いてくる。嫌なはずなのに、なぜか安心してしまう。


「落ち着いた?」

「...全然!放せよ」

「ふふふ、そういう割に全く抵抗しないけど?」

「っ、うるさい!」


力が入らない。いや、入れる気にならない。


「とりあえず、ここを出ようか」


私たちはホテルを出ると、昨日行ったのとは別のカフェでランチを食べた。


「.........」


しばらく沈黙が流れる。

こいつはどうせ本気じゃない。私とは遊びなんだろう。

好きになっちゃいけない。


「アキラ、シたくなったらいつでも呼んでね」

「ブッッ!」


ちょっとコーヒーをこぼした。


「うるさい!二度とわたっ...俺に関わるな!」


金だけ置いて店を出た。

悠真に追いかけられても困るので、さっさと家に帰ろう。



ベッドに寝転がって昨夜のことを思い出す。

悠真が私に徹底的に雌を叩き込んできた。

無意識に下の方に手を伸ばしてしまう。




ふう、冷静になった。

今こそ自分を変えるときなんじゃないか?今まで大した覚悟も持たず、男の心を持ったまま中途半端に生きていた。

でも、だからこそ今回はいい機会だ。

このまま心まで女になって生きていくのもいいとさえ思う。


この決断はそう簡単にできるものではない。

この週末の間に答えを出す。

そしてこの先の人生ではもう二度とその考えは曲げないと誓おう。




月曜


「アキラ...なんか変わった?」

「かもね。私、覚悟を決めたんだ」


私は私として生きていく

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