第85話 本名
「ちょっと待って。少し、そう?と話したい。」
「まだまだ話し足りないのに。すぐ戻ってきなさい。」
俺は俺の部屋に彩陽(そう?)を連れて行った。
「こ、こんな真昼間から、、、。賢人さんって大胆なんですね。」
「ちげーよ。彩陽、いや蒼。それが本名なんだな。」
「はい。」
「いつ思い出したんだ?」
「生き返ったときに地球での私のことを思い出しました。というより、『全知全能』さんが教えてくれていたっいう感じですかね。」
「そうか。今後はどう名乗りたい?」
「百原彩陽も百原蒼も名乗りたいです。地球ではとても両親に助けられました。ただ、異世界では賢人さんに助けられました。どっちの名前も好きなんです。少し考えさせてくれないでしょうか?」
「全然構わない。ただ、この後、彩陽も両親に会いたいだろ?」
「もちろんです。」
「俺もついていくか?」
「お願いします。私一人では不安で、、、。」
「わかった。家の場所わかるか?」
「はい。ただ、電車の運賃を払えないです、、、。」
「そんくらい気にすんなって。あい、1000円。こんくらいあれば足りるか?」
「はい。ありがとうございます。」
「気にすんなって。俺ら付き合っているんだし。」




