間話1 初代勇者ユウモモハラ
ここは、、、。
どういう状況?
私は百原優。今年結婚したばっかりです。ただ、今日、仕事が終わって家に帰る途中、いつも通り歩いていたら、すっと地面がなくなったの。そしたら、次の瞬間、何もない白い地面の上に男の人と女の人が目の前にいて、急に
❞まずは深くお詫びする。すまない。❞
【すみません。私たちのせいで。】
と言われた。そして、
❞魔王が我々の創った世界で暴れている。❞
【そこであなた様にどうにか倒してほしいのです。】
「わかりました。精一杯頑張ります。」
私ってお人好しなんだな。そんなことを思った。
❞ありがとう。我々でできる限りのサポートをしよう。❞
次の瞬間、意識が朦朧としてきた。
ここは、、、。
教会?
やっぱり異世界なんだな。
で、なんかお偉いさんっぽい男の人と妖精?が目の前に。
「先ほど神様からお聞きになさったとは思いますが、、、。」
「わかってるわ。魔王を倒せばいいのね。」
「はい、その通りです。」
「私は、神と人とをつなぐ妖精です。何か神に聞きたいことがあれば私にお伝えください。」
「わかったわ。」
「では、まず、こちらへどうぞ。」
そうして、私は城を案内された後、一つ部屋をもらった。
はぁ、本当に異世界に来たんだな。
今更ながら地球に帰りたいなぁ。早く、一さんに会いたいなぁ。
あ、地球に帰る方法ってあるのかな?
「妖精さん、神様に地球に帰る方法ってあるか聞いてくれる?」
「わかりました。」
「どうかしら?」
「はい、神の力により転送することはできるそうですが、今帰ってしまわれると魔王が暴れてしまうと、、、。」
「わかってるわ。絶対、魔王を倒して地球に帰る。」
その後の日々は修行をした。そして、ある程度身につくとダンジョンに挑戦したりした。定期的に半壊しているパーティーを助けたり、回復魔法や蘇生魔法で様々な人を助けたりした。そして、竜国のダンジョンを最下層のボスも倒したりした。そして、
「優さん、ダンジョンの外に魔王が出そうと神から伝言です。」
「ついに魔王を倒すのね。」
「頑張ってください。」
「うん、頑張ってくるわ。」
転移魔法でそのダンジョンに向かった。
私がついたとき、ちょうど魔王がダンジョンの外に出てきた。近くには町がある。すぐに私は倒しに行った。
結果から言うと、勝った。切ってっも切っても底が見えない魔力で回復するゾンビ戦法で最後は気力との勝負だった。ただ、何とか倒した。近くの町の人からはとても感謝してもらった。そして、これでようやく帰れる。すぐに妖精さんのもとに転移し、神と会えるよう頼んだ。快諾してくれて、景色が変わった。
真っ白な地面。最初に二人の神様とあった場所だ。あれ?女の神様しかいない?
「あの、、、。」
「あなたは危険だわ。私の障害になりえる。だから、死ね。」
え?
次の瞬間、目の前には数多くの魔法が飛んできていた。
死ぬ。
そう思ったが、いつの間にか違うところにいた。
ここは?
「優さん。」
「妖精さん!」
「最後の伝言です。すまないとのことです。そして、私からも。今までありがとうございました。」
「え?」
そう言うと、妖精さんの姿が消えた。
とりあえず、ここはあの魔王を倒した町の近くだとわかった。
一旦、整理しよう。
女の神様に攻撃された。つまり、地球に返してくれる可能性は低いだろう。
そして、男の神様からはすまない、妖精さんからは今までありがとう。つまり、何かあって私を日本に返せなかったり、最後の挨拶だったりするのかな?
、、、原因は女の神様か。何か起こるとすればそれしかないだろう。
つまり、私は女神から逃げなければならない。
ここなのは、竜国だとすぐに見つかるからだろう。
一旦、町に言行った。
歓迎された。そして、事情を説明すると私を信じてくれた。そして、匿ってもらった。
私は匿ってもらいながら、どうにか日本に帰れないかと考えた。まず、転移魔法を使えば帰れるのではと思った。ただ、そんな甘くなかった。どうやら、地球に対応する場所にしか行けないらしい。すぐに町に転移して、考え直した。
あれ?この世界に日本に帰る魔法はない。
あるでしょ。
なければおかしい。
そうだ、きっとある。
あるんだ。
、、、ない?
そんなはずない。
絶対ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
あれ、ない?
ない?
存在しない?
帰れない?
いやだ。
絶対帰る。
何が何でも。
一さんのもとに。




