第79話 幸福
あれ、俺は、、、。あ、そうだ。ペロの雷魔法に巻き込まれて、、、。んーっと。生きている、、、でいいんだよな?この感じは。
「雄迅さん!!」
ユウカか。あれ、彩陽とペロは?
<二人とも疲れてぐっすり寝ています。>
そうか。お疲れ様。
「雄迅さん、体の調子はどうですか?」
「いいぞ。ユウカが回復魔法を使ってくれたのか?」
「はい。」
「そうか、ありがとう。ただ、」
「ええ、竜国は魔物に襲われて半壊です。いつこの城が落とされるかも、、、。」
「すまん。今は俺ら満身創痍で、、、。」
「わかっています。ただ私はこれを好機だと思っています。」
?いやいやいや。そんなこと、、、。
「国を捨てて雄迅さんの妻になります!」
?!そういや、告白の返事できていなかったな。
「正妻は望みません。側室で構わないので。やっぱり私は雄迅さんの隣にいたいんです。」
「すまん。まだ待ってくれないか。彩陽から告白の返事がまだなんだ。」
「遅くなってすみません。私と付き合って下さい。」
うおっ。彩陽、起きてたのか。
<はい。盗み聞きしてすみません。>
そういえば、何でOKしてくれたんだ?
<私はずっと賢人さんが好きでした。ただ、私は自分の置かれた状況から自分を魔王だと思ってました。なので、勇者関係に賢人さんを巻き込みたくないと思い、、、。ただ、一緒にいたくて、、、。中途半端になってすみませんでした。>
いや、謝らなくていいよ。だって、好きな人とようやく付き合えるんだ。これから、彩陽のこと、絶対に幸せにしてやる。
<ありがとうございます。>
「あれ?私、忘れられてる?」
あれ、ユウカがなんか言ったような、、、まぁ今はこの幸福を噛みしめよう。




