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第8割 適性
「賢人?」
そう呼ばれて、ハっとした。とてもびっくりした。あれ、俺も杖を持ったら、魔法が使えるのでは?
「彩陽、一回杖を貸してくれないか?」
「よくわかんないけど、いいよ。」
ということで、杖を持ってみよう。これで彩陽と同じように魔法の情報が、、、。あれ、何も起こらないぞ。なんでだ?!
<前世の記憶から推測するに魔法への適性がないからだと考えられる>
まあ、そうだよな。異世界に来たばっかの人が急に魔法が使えるのはおかしいよなあ。あれ?じゃあなんで彩陽は普通に魔法を使えるんだ?
<前世の記憶から推測するに魔法への適性がないからだと考えられる>
なんでだよー!現実かよ。現実逃避できなかったよ。異世界来たら魔法は使いたかったよー!
「あれ、なんともないの?」
「ああ、魔法は適性がありそうだ。つまり、彩陽は魔法の適性がとても高く、俺はない。ということで、この杖は彩陽にあげるよ。俺が持っていても、意味がないからな。」
と彩陽に杖を渡した。