第59話 それぞれの心境
どうしよう。明日、どう挨拶しよう。彩陽にもユウカにも。絶対気まずいって。
「ワン!」
何だ?ペロ。
「ワン!ワン!」
気にすんなってこと、、、なのかな?まあ、明日、何とかしないとな。
<具体的には>
グッ。一番重要なこと指摘しないでよ、「知能」さん。現実逃避させてよ。
<はぁ~>
何度目だろうか。「知能」さんにため息を吐かれるのは。ほんとにどうしよ。あ、「知能」さん、なんかいい方法ない?
<自分で考えてください>
自分で何とかするしかないのか。
(彩陽視点)
バレてた~。どうしよう。無理やり一緒に寝るのは嫌だったのかな?そんなことよりこんなことをした私を幻滅したかな。どうしよう。何とかして振り向いてもらえるようにしなきゃ。そういえば、あのユウカっていう皇女、なんか泥棒猫の雰囲気がある。絶対、排除する。雄迅は渡さない。
(ユウカ視点)
雄迅さんの戦っている姿、今思い出してもかっこよかったなぁ。はぁ~。明日もいろいろ話したいな~。
「お嬢様、もしやお好きな人ができましたかな?」
?!セバスチャン?!いつからいたの!びっくりした。いやいや、それどころではなく、好きな人?そんな人、、、あれ、もしかして私って雄迅さんに一目惚れしてた?!
「そのご様子ですと、言うことは特になさそうですね。」
う~。私って雄迅さんのこと好きだったのか~。自覚すると恥ずかしいな。
「そういえば、お嬢様、彩陽様にはくれぐれもご注意を。では、おやすみなさい。」
「、、、おやすみなさい?」
?彩陽さんに注意?なんでなんだろう?、、、もしや恋敵?!そういえば、彩陽さん、雄迅さんと同じベットで寝たことがあるとか言っていたような、、、。二人ってもう結婚してるの?!どうしましょう。もう手遅れなのかしら。もういっそのこと、、、。善は急げですよね。




