第57話 超豪華
微妙な空気が流れつつ、観光をしていると
「お~い。雄迅さん。彩陽さん。ペロさん。どこですか~。」
という声が響き渡った。あ、ユウカの声だ。国王への報告が終わったのかな?
「お~い。ここだ~。」「ここですよ、ユウカさ~ん。」「ワン!」
「あ、ここにいたのですね。では、私についてきてください。」
そうユウカは俺らをどこかに連れて行った。
「ここは?」
「?普通のレストランですが?何か問題でも?」
「皇族にとってはここが普通なのかぁ。」
開いた口が塞がらない。豪華すぎる。さすが皇族。庶民とは感覚さえもかけ離れているのだなぁ。
「では、歓迎パーティーを始めます。では、持ってきてください。」
ヤバい。超豪華。どのくらいの価値があるのだろうか?買ったイヤリングの値引き前の3、4倍はしそうだ。恐る恐る口に運んだ。あ、めちゃくちゃうまい。言葉にできないほどの美味うまさだ。、、、あとから払えとか言われないよな?
「「ごちそうさまでした!!」」
美味かったなぁ。
「そういえば、もうこんな時間ですけど宿はもう決まっていらっしゃいますよね?」
「「あ。」」
すっかり忘れてた。観光に夢中になっていたから。あー。どうしよ。今からでも泊まれる宿はあるのかな?どうしよう。
「クスクス。その様子ですとすっかり忘れていらっしゃったのですね。では、どうでしょうか。城に泊まってみませんか?」
「「?!?!」」
ん?!城で?!単なる平民の俺や彩陽、ペロが?!
「お気に召さなかったでしょうか?では、私の部屋なんかは、、、。」
絶対ダメ。何が何でもダメ。死ぬ。俺、国王に殺されちゃう。いくら国王に信用されていても殺されちゃう。
「角の一室で!!」
「あ、私は雄迅さんと同じ部屋で。」
「ワン!」
「プ~。」




