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第3話 手らしきもの
あたりが急に明るくなったと思ったら、すぐに暗くなった。
俺には何も異常がなさそうだ。しかし、何かしらの異常は起きたはず。異常に備えなくては。ただ、持ってるのはよくわからない剣だけだけど。
ふと、あたりを見渡すと、少し遠くに女の子が横たわっていた。さっきまではいなかったはずだ。次の瞬間、彼女の周りから半透明な紫色の手らしきものが何本も生えてきて、女の子に絡みつき始めた。とりあえず、ヤバいと思い、彼女の元へ駆けつけ、その手らしきものをほどこうとした。しかし、手らしきものをほどこうとしたら、手らしきものには触れられず、から回ってしまった。パニックになっている間にも彼女は手らしきものに絡まれていく。そこでさっきもらった謎の剣のことを思い出した。祈りつつ手らしきものを切ってみると、手らしきものはスパッと切れた後、崩れながら消滅していった。よし!と思い、急いで残る全てを切っていった。