表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
音楽の力で攻略!?異世界楽団冒険譚  作者: がんじがらめP
2/4

現代1

2022年1月、コロナウイルスの感染者が再び増加してきたため、またしてもニュースから「外出制限」「時短営業」などが目に映るようになった。カナデはそんなこと全く気にもせず、もう11時過ぎなのに布団の上でごろごろしていた。


「早く仕事探さないと・・・。」


数年前までアパレル店員として忙しく働いていたが、このウイルスによってようやく近づいていた本店勤務の話も流れて、辞表を出し、今は失業保険で暮らしている。


布団から起き上がり、コップに直接水道水を入れて飲んだ。最近はこういうことに抵抗がない。逆にミネラルウォーターをコンビニで買う方に抵抗ができた。


スマホからラジオアプリを起動し、物がたくさん載った机の上に載せた。ラジオを聞きながら、机の上に散乱したコスメなどを片付けて、机を広くした。昨日遊んだゲーム機の電源がついていたので、テレビをつけると、町でキャラクターが何もせずに立っていた。


「ああ、そういえば」


状況を思い出したようで、慣れた手つきでセーブをし、ゲーム機の電源を落とした。ラジオ番組では芸人が大きな声で笑っている。カナデは音楽が好きで、音楽大学まで卒業したが、ラジオはお笑い系を好んで聞いている。音楽大学を卒業しても音楽では食べられず、他の仕事についた時から、音楽への向上心が冷めてしまっている。


ボウルの中にシリアルを入れて、冷蔵庫から牛乳を出そうとしたが、昨日、全て飲み切っていたため、牛乳はなかった。


「あちゃー、まあ、いいか」


シリアルをそのまま食べ、コップの水道水で流し込んだ。急いでいるわけではないが、今は一緒に暮らしている人もいないので、面倒臭いと思ったことを不精できるのを楽しんでいる。


来月に引っ越しがあるので、部屋を整理していた。始めたばかりなので、2個の段ボールしか組み立ていない。3個目の段ボールを組み立てて、奥の方の棚に入っている物を少しずつ入れていった。


棚の中には音楽大学時代に使ったフルートやピッコロが入っていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ