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戦慄のイクタベーレ ~敗退せし者達の母国奪還の軌跡~  作者: ユウキ
第二章 タルミッタの姫
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第五話 タルミッタ発つ

タルミッタ編終了です

 タルミッタ城での激闘があった次の日、城にアルスが呼び出されていた。王間は激戦があった為。血だらけで使えない為に現在応接間を使用していた。

 対面式にテーブルを挟みソファーがある。アイルがそこに座り、対面にはタルミッタ王と妃殿下の姿があった。


「お二人共ご無事で何よりです」


 アルスがホッと胸を撫で下ろす。


「ああ…縛られてただけだからな」

(わたくし)も問題ありませんわ」


 タルミッタ王と妃殿下は微笑を浮かべ答えるが直ぐに顔を引き締める。


「アルス王子、悪い知らせがニつある」

「なんでしょうか?」


 アルスも釣られ顔引き締めた。


「騎馬王国グルノニアと天空王国マルストの後ろ盾の元、バルマーラ帝国が樹立した」

「え!?バルマーラってもしかして…?」

「そうだ。人型人間外生物が住む地方の事だ。知っての通りそこに暗黒魔王(ガディウス)が封印されている」

「グルノニアとマルストと暗黒魔王軍が同盟したのはニ年前知りましたが…まさか後ろ盾して国を一つ樹立させるとは……」


 空気が重くなる。

 人型人間外生物とはそのままの意味で人の形を取ってるが人間ではない生物。

 大昔に人間ではないという理由で迫害され大陸北東の極寒の地、バルマーラ地方に追いやられた。

 そして200年前、暗黒魔王が人型人間外生物を率いて戦争になったのだ。

 今回の戦争では騎馬王国グルノニアと天空王国マルストは暗黒魔王軍と同盟を結び、しかしそれは国を守る為にやも得なくであり、機を伺い反撃を狙っているのであろうという淡い期待があった。

 だが後ろ盾になり国を樹立されてはその期待も砕かれる。それ故に空気が重くなった。


「そ、それでもう一つの悪い知らせとは?」


 アルスはその空気に耐えられず話題を変える。しかし悪い知らせというだけあって似たような物だと思ったが聞かないわけには行かない。


「それが…ディーネが攫われた」

(わたくし)がアルス殿の元へ行くように言った為に……」

「なんですって!?どういう事ですか!?」


 余計に空気が重くなってしまう。アルスは(たま)らず立ち上がり問い質す。


「お、落ち着きたまえ。今から順番に話から」

「あ、すみません」


 タルミッタ王が諫めアルスは座り直す。


「知っての通り昨日早朝に海賊の襲撃を受け(わたくし)が娘だけでもと侍女を付けアルス殿がいる離宮へ行くように言いました」

「ところが途中で捕まり侍女は殺され、その後のディーネの足取りの情報を集めたとこ海賊はディーネを連れ大陸のマークス港町に向けて出港したと」


 妃殿下が語り、タルミッタ王が繋げた。


「くっ!ではそのまま暗黒魔王軍に…いやバルマーラ帝国に連れて行かれますね」

「ああ……あれでも賞金首()()()だからな。まだ命はあると思うがバルマーラ帝国に引き渡されるのも時間の問題」

「あの、こんな時になんですが、ディーネがどうして第三位なんですか?」

「あ、あー…知っての通り我々は聖王国ユグドラシルの一部の王族がここタルミッタを治める為にやってきた……」


 タルミッタ王は言い淀む


「ええ存じています」

「だからなんというか、王族しか知らない秘密のようなものが……」


 タルミッタ王の歯切れが悪い。


「わかりました。それ以上は聞きません。では私は今日タルミッタを発ちます。二年間本当にありがとうございました」


 アルスが深い感謝を込め頭を垂れた。


「本当に行ってしまわれるのか?」

「寂しくなりますね」

「ええ…正体を明かしてしまいましたから。それに一刻も早くディーネを助けないと」

「そうね、(わたくし)の判断ミスで迷惑をお掛けします。どうか娘を…ディーネを宜しくお願いします」



 ・

 ・・

 ・・・



 アルスがタルミッタ王と妃殿下への別れの挨拶が終わり城を出るとそこにホリンがいた。


「お疲れさん」

「ちょうど良かったホリンに話があったんだ」

「う~ん?」

「タルミッタとの契約を切れるなら私と共に来てくれないか?この動乱に終止符を打つっ!」

「はぁ!?お、お前自分が何言ってるのか、わかってるのか?」


 ホリンが呆れ返る。

 しかしアルスの眼差しは真っ直ぐだ。


「わかっているつもりだ……私は暗黒魔王軍を打つっ!!」

「ははははは……おもしれぇ事言うじゃなぇか。良いぜ!契約も切れるし着いて行ってやる」

「ありがとう。ホリンがいてくれれば百人力だよ」

「へいへい。せいぜい二軍落ちしないよう頑張るぜ……にしても暗黒魔王軍を打つか…くくく…はははははは……」


 しばらくホリンは笑い続けた。





 そしてアルスはタルミッタ王国を旅立つ。見送る者はまばらで静かな旅立ちであったが、それはユグドラシルの歴史に記される事のになる大きな動きの始まりだった―――。











 ユグドラシル大陸……聖王国ユグドラシル・ニーベが中心にあり、東西よりも南北のが距離がある楕円(だえん)のような形をした大陸

 アルスが打倒としているバルマーラ帝国は、首都ニーベから北に位置する極寒の地。ほぼ大陸の端である。

 また祖国イクタベーレを裏切った元同盟国のシャルスは首都ニーベとバルマーラ帝国のほぼ中間の西よりにあり、東よりには祖国イクタベーレがある。

 挙兵したアルスの次なる目的は、祖国が陥ちる前に既に陥とされていた大陸の象徴とも言える聖王国ユグドラシルの奪還。

 此処を奪還できれば、それを機に各地から同じくバルマーラ帝国を打倒とする同志が集まって戦力が高まるという考えである。


挿絵(By みてみん)


 しかし奪還してもユグドラシルの王族がその王位に就かなくては暗黒魔王軍と同じ、ただの侵略に他ならない。

 そして、その王族なのだが……ユリアン=ロッカ=ユグドラシルただ一人を残して、その血筋は途絶えてしまった。なおユリアンは聖王国ユグドラシルの言葉で王女。

 そのロッカ王女は暗黒魔王軍が打ち立てた賞金首は第一位。つまる所ただならぬ猛襲を受けている。

 そんな彼女が身を潜めているのは首都ニーベから見て南に位置するライアーラ王国。また彼女は、その国の王子であるソフィー=ギュスターヴ=ライアーラに守護されていた。


 だがバルバーラ帝国の猛襲は激しくライアーラ王国が陥いるのは時間の問題。そうなる前に一刻も早くライアーラ王国に行かなくてはならない。

 (はや)る気持ちを抑え、今はタルミッタから貸し出された船でただただ揺れるしかない。

 そんな中で特に落ち着かないでいるのはリビティナである。彼女は二年前、アルスと共にタルミッタに落ち延びて来たが、彼女の本来の所属はライアーラ王国なのだから……。

 現在アルス達が目指すのは首都ニーベから南南西にある港町マークス。停泊後、北上してライアーラ王国に行きロッカ王女と合流。

 そして更に北上して聖王国ユグドラシル・ニーベ奪還というルートを立てる。勿論あわよくばディーネ救出が出来れば良いと思ってた……。

う~む。説明臭くなりますね。

かと言って描かないと後々意味わからない話になりそうですし

やっぱり小説は難しいです


地図は大体の目安です

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