助けて
朝はいつもう通り自分のベットで目覚めた。謎の安心感を感じた。でも昨日あったことを思い出すと手が震えるほど怖い。その日恐怖を抱えたまま私は学校に向かった...
あれから何日経ったかな。毎日放課後に呼び出され殴られてお金を奪われる。辛い毎日だったから目を瞑って何も見えないようにした。学校に居るときは脅され何もない振り。
「九鬼さん助けて...」
九鬼さんは今なにしてるかな。私なんであんな事言ったのかな。そもそも私は九鬼さんと友達でもないのに。
その頃
「もう待てん。今日もう助けに行く。」
「九鬼一番怪我を覆ったはお前だぞ。怪我が治るまでもう少し待ったほうがいい。」
「いや、今日実行する。ちなみに念のための策は一応はある。」
「じゃあ今日の作戦の確認をするね。とにかく一番重要なのはあのサイコパス大将が気づかれないように高橋ちゃんを逃がすってことでいいね。場所は前と一緒で高橋ちゃんは大将の横にずっといるわけじゃないからタイミングを図ること。」
「そうだな。ありがとう情報屋。」
「これが分担なので。」
「そうと決まれば早速行くぞ。」
なんだろう久しぶりにこんなふうに助けられたから見捨てられない。久しぶりに先輩のこと思い出したし。先輩に似てるのかな。
それから私は無事に九鬼さんに会うことができた。けどその後すぐに見つかってしまい最後は九鬼さんが無理矢理な駆け引きを持ちかけた。私は無事に解放された。目の前のことが嘘じゃないかとも疑ったりしたけど凄く嬉しかった。
「九鬼さんありがとう。」
やっぱり私がしたこと価値があった。上から目線だけど私は今ならあの時したことが正しいと思える。
「謝りたいこともあるしお礼も言いたいけど今日はもう家に帰ってゆっくり休め。」
「うん、本当にありがとう。」
明日はもっとしっかりお礼を言おう。久しぶりに静かに帰れる。普通なのになんか凄く嬉しい。