表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

運命の始まり

読みにくいところがあると思いますので、そういう場合はどんどん指摘してください!!


でも、豆腐メンタルなので誹謗中傷はやめていただきたいです(笑)




気がつくと私はゲームの世界にいた。




いや、頭打ったとかイタい人とかそんなんじゃないです。あ…ちょ、そっと離れようとしないでくださいお願いします。





だってこのゲーム《 Dragon's legend 》通称ドラレジェのナビゲーションシステムあだ名はナビちゃんの声が聞こえるんだもん。


ナビちゃんの声に従って既に一夜明けたあとなんだし、ほっぺたつねると痛いし夢じゃないみたいにリアルな質感。夢は願望を表すと言うけど私は重課金勢で装備は全て最高レアの中でも抽選で100人のプレイヤーにしかプレゼントされない最強装備を使っている。





なのに!何故か!!

くそ雑魚な初期装備になってるから!





私の最強装備を返せ!!こんな雑魚ステータスの雑魚装備が私の願望だと!?そんなわけない!!





……コホン

失礼、今までドラレジェに貢いだ額を思い出して取り乱しました。





「ナビちゃん!!」



『はい、なんでしょうミヤビ様。』





ナビちゃんを呼ぶと姿は見えないけど頭に直接声が返ってくる。あ、ちなみにミヤビは私のハンネ。





「私が使ってたデータナビちゃんの賢い頭で復元出来たりしないの?」




『出来ますよ。』





「そうだよねーできな……できるの!?」





あまりにもあっさりと言われてしまい思わず聞き返してしまう。






『はい、パスワードと引き継ぎコードを入力していただくとデータの復元が可能になります。』





パスワードも引き継ぎコードもバッチリ頭に入っているため今すぐにでも入力できる!!




『オプションでミヤビ様のステータスの運を9,999にすることが出来ます。』




「っ……!!」







あまりの驚きに声も出なかった。ゲームでは運を上げることはできずキャラクター作成時にランダムで決められていたのだ。私の運は結構いい方の100だったが多い人でも200を超えた人は見たことがなかったのだ。




9,999なんて破格の待遇だ。100でもその恩恵を大いに感じていたというのに9,999になった時なんていったいどうなるというのか。





『しかし、運を9,999にするには代償が必要です。代償はランダムに選ばれ半身が動かなくなるという大きなものから爪が伸びやすくなるという人によっては嬉しいと思う人もいる小さなものまで様々です。』




「ちょっと…考えさせて。」






考えるんだ。私の運は100で人並み以上にあるため困ることは決してない。でも、運が9,999もあれば最悪半身が動かなくなったとしても生活に困ることはない。仮に隕石が落下したとしても〝奇跡的〟に無傷で生還できると言いきれる。




私はとても強いと自負しているが多勢に無勢では負ける可能性もある。しかし、運が9,999もあれば決して悪いようにはされない。


でもだからと言って生活に支障が出るのは避けたいし、体が動かなくなる以上の代償を払う羽目にもなるかもしれない。







どっちを選んだらいいんだろう。




ここはゲームの世界で現実の世界なんだ。







ミヤビは私で私はミヤビなんだ。

ミヤビとしての経験と私としての経験をすり合わせて確実に幸せに生きれるようにしないといけない。






どっちを選んだら…!





















『ミヤビ様、お決まりになりましたか?』




ナビちゃんの凛とした声が響く。





「…私はオプションの付属を希望します。」




声は、震えていた。






『かしこまりました。ではこちらを』






ナビちゃんの声と同時に目の前に画面が現れる。






かじかんだように動かなくなる指を必死に動かしパスワードと引き継ぎコードを入力する。




入力し終わると画面にルーレットが表示される。









ルーレットはぐるぐると回りだす。




『画面をタップすると針が止まり、そこに表示されているものが代償となります。』





目を瞑り、10秒数えたところで画面をタップする。






1秒にも10分にも感じられる長いような短いような時間だった。






『ミヤビ様の代償はLv1の呪いです。』






……えっ?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ