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55話 お酒って本当に怖いもんですね

「あー、それでなんかあやめ変な顔してたのか」


 あやめさんと入れ替わりで戻ってきた幸宏さんは、プリンアラモードとチョコパフェを食べ終わってごちそうさまでしたと両手をあわせた。翔太君と礼くんはパフェを食べ終わってプリンアラモードにとりかかっている。

 勇者陣は消費エネルギーが多いのか、かなり食べる。みんな前はそんなことなかったというのでやっぱり勇者補正のせいなんだろう。そりゃ常人よりかなり多い運動量をけろっとこなすんだから当然だよね。


「……赤毛のって、和葉ちゃん、新しく来たあの人たちのこと? こないだ和葉ちゃんを連れてこうとした人」

「なんですかそれ。聞いてないですよ」

「あ、あー、えっと、まあ、そうですね」

「和葉ちゃんは言うなっていったけど、あの人たちまだそんなのなの。そりゃあやめちゃんだって怒るよ」

「えっ翔太君なんで私が怒られたかわかるの!?」

 

 私がつけられたリボンがださかったのが気に入らなかったみたいだとしか今話してないのに。翔太君もあやめさんのようにプリンアラモードをちょっとつついた。


「ショウタ、詳しく」

「あの人たち、着任したときに僕らの部屋の近くで和葉ちゃんのこと迷子だと勘違いして、抱き上げて連れてこうとしたんだよ。僕がたまたま通りかかったから説明したけど」

「……なんですって? カズハさんどういうことです」

「いや……まあ、ちょっと迷子扱いされたのは恥ずかしかったので」

「抱き上げてってなぁどういうことだ」

「未遂未遂。しようとしたってだけだよ。翔太君が止めてくれたし」

「小僧、男二人いたぞ。どっちだ。あと何時くらいだ」

「くせ毛の茶髪。うーん、二時くらいかな。抱き上げてたじゃん。僕びっくりしたんだもん。説明したらすごく謝ってたけどさ、もう和葉ちゃんのこと知ってるのになんでまだそんな子ども扱いすんの」

「俺が巡回してたくれぇの時間だな。くせ毛の茶髪のほうか。わかった」

「んと、女性同士は結構髪いじりあったりしますし、そこまで子ども扱いってわけでもないですよ。大丈夫」

「ツインテールなのに? 頼んでないのに勝手にしたんでしょ? ……まだ友達じゃないのに」

「まあ、あやめが怒ったのもそのあたりだろうなぁ……つーか、和葉ちゃんそれ他にもあるんじゃないの。リボンのことしか言ってないけど、あやめがそれだけでそこまで怒るかな」


 幸宏さんが、あやめさんみたいに口尖らせてる翔太君の頭をぽんぽんした。ふむ……まだ友達じゃないのにってことは私に馴れ馴れしいのが気に入らなかったってことか、な? やだほんとあの子かわいい。翔太君もかわいい。


「下働き女みてぇだって言ったんだっけ? まあそう見えるだろうけどよ」

「ちがうもん。服装がそう見えるって」


 テーブル拭いてたことは黙っておこう、かな? えーでもどうしよう。


「……カズハさん、最初から詳しくお願いします。あいつらが言ったことやったことひとつひとつ」

「えー……いやほんとたいしたこと」

「カズハさん、団の規律の問題なので。セト、ちょっとこっち来い」





「セト、あいつらはゲランド砦からの推薦だったか」


 厳しい突っ込みを受けつつ、私が一通り話したあと、ザザさんは頭痛をこらえるように両のこめかみを片手で押さえてセトさんに聞いた。ゲランド砦、王都より西側で帝国との国境線沿いにあるところだった、ような気がする。


「はい。……着任からこちら特に問題はありませんが」

「なにかあるのか」

「直接指導役が少し言葉を濁していましたね。あとその着任日ですが時間から言って登城後、着任式前でしょう。宿舎で待機を命じられていたはずです。当人たちからの報告は勿論ありません」

「指導役はスルガか。口数は多くないが……珍しいな。後で僕の部屋に呼べ。それからゲランドに監査役を送る準備を始めろ」

「すでに調整をはじめさせています。一時間後には出発可能です」

「よし、ではそのまま出発させろ。砦ごとたるんでるならついでに再教育させてこい」


 セトさんが礼をとってどこかへ向かっていった。


「ザザさん? そこまで大ごと、だった?」

「―――ゲランドは魔物発生も多くなく、豊かな地域です。帝国側も同じく安定して豊かなため……環境がぬるいんですよ。他の地域より。あいつらは地元出身でそのまま採用され、今回が初めての異動です。僕の直下にそこまでの新人がはいることは今までなかったんですが、新人教育名目で砦の推薦もあったものですから」

「さあっおっどりっましょ! へい!」

「ザザさんにすごく憧れてて配属希望出し続けてたって言ってた」

「それで女性ならではとか自分で言っちゃうのかー。いやあ、悪いけど俺なら下に置きたくないなぁ。他の男二人もそれおかしいと思ってないんでしょ?」

「らーんららんららんらんらんらっ」


 ザザさんは幸宏さんに苦笑いで答えた。確かに私もそのタイプはめんどくさいなと思うけど、二人とも苦手なんだろうか。


「……坊主、それなんだ組手か」

「アルプス一万尺! らーんららんららんらんらっ」


 ぱぱぱぱぱんっと礼くんと高速アルプス一万尺。めちゃくちゃ早い勇者補正だ。最近凝ってるんだよね。礼くん。小槍じゃなくて子ヤギで歌うこだわり。槍だと痛いもん変だよって言い張ってる。子ヤギも変だよ。槍じゃないしね。


「おーはなばったけーでひっるねをすーれば」

「ザザさんも幸宏さんも、そういうタイプに痛い目にでも?」

「俺は直接はないけど、まあ、他の部隊でね。はたからみてて勘弁してくれよって思うだろうなとは思ってた。俺は女の子大好きだけど、仕事には持ち込まないし」

「ちょーちょがとんできってきっすをする!」

「へい! なるほどー。ああ、そうですよね。こっちは持ちこんでないのに持ちこんでくるとか」

「性差による特性の有利ってこともないわけじゃないですが、すべては騎士としての土台があってこそです。未熟なのに特権意識など邪魔にしかならない―――カズハさん、よくその高速組手しながら普通に話せますね」

「昔取った杵柄ですね。身体に刻み込まれてます」

「なーぜにぼっくだっけひとりぼち! らーんららんららんららんら」

「小僧と兄ちゃんもこれできんのか」

「いや……ガキの頃女子と遊んだと思うけど、もう忘れたな」

「僕も女子がやってるのはみてたけど自分でしたことはないかな……」

「らーんららんらんらんらんらんらんらんらんらんら! 翔太君にも教えてあげよっか!」


 やりきった感を満面にだす礼くん。九番までしか歌えない。でも九番まで知ってるのもすごいかもしれない。私は四番までだった。ほんとは二十番以上あるんだよね……。


「う、ううん。僕はいいや……」

「ルディだってできるのに。リトさんだってできたよ。お泊りしたとき一緒にしたの」

「む」

「リトさんはともかくルディ王子にその高速組手しかけてんのか……?」

「手加減してあげてるもん。翔太君にもちゃんと手加減したげるよ」

「いらないよ! ちょっと教えなよ! 一回で覚えるから!」





 結局、新人騎士四人は班を解体して、それぞれ別の班へ編入、再教育となったらしい。巡回してる姿を見かけはするけど、前から在籍しているベテラン騎士が一緒にいるからか、こちらに近寄ってはこない。

 けど、食堂には普通に顔を合わせる。で、期待するかのような目でいただきますと言われる……。なんなんだろうな。一体。実害ないからいいけども。

 あの後、あやめさんの頭撫でてお礼を言ったら、ばかずは連呼してた。でも怒りはとけたようでよかった。


 過剰反応にも思えるけど、多分私が愛されてるってことなんだろうなぁ。自分じゃ別に腹もたってなかったからぴんとこないけれども、ありがたい話よね。

 騎士団の反応は、ザザさんの判断なんだからきっと必要なことなのに違いない。私がどうこういうことでもないし、いう気もない。


 夕食の片づけと翌朝の食事の仕込みが終わって厨房から出ると、ザギルと幸宏さんがお酒呑んでた。おつまみもちゃんとあるね。ナッツと果物。


「おつかれー」

「ありがと。私も一杯ほしいー」

「お。珍しいね。呑みな呑みな」


 コップをもって寄っていくと幸宏さんが瓶から蒸留酒を注いでくれる。ぷはー。


「坊主、今日泊まりなんだったか」

「うん。ルディ王子のとこ。ゲームとかして遊ぶんだって」

「ふぅん。んじゃあ城下に呑みにでるか」

「へっ!?」

「あー、たまにはいいかもなぁって、そういえば和葉ちゃんってほとんど城下行かないよね」

「幸宏さんが気軽に下りすぎなんですよ」


 幸宏さんは騎士の振りしてちょいちょい城下で遊んでる。勿論若い騎士も護衛についているけど、一緒にのんでるし実質仲良い騎士たちと呑んでるようなもんだ。あやめさんや翔太君も買い物に出たりはするけど、夜は出歩かない。


「ちょっと付き合うやついるか誘ってくる」

「護衛なら俺がいんだからいいだろよ」

「そういうわけにいかないだろ。勝手に俺らいなくなったら大騒ぎだっつの」

「めんどくせぇ。おら、お前さっさと支度してこい」


 あれ。決定か。呑みにいくの決定か。わぁ、もしかしてこっちにきてお店に呑みにいくのなんて初めてだなぁ……前の世界もいれたら何年ぶりになるだろう。十年じゃ、きかないかも?


「……支度?」

「てめぇ、まさかそのジャージとエプロンで行くつもりか?」

「ですよね」

「あれ着ろ。あれ。紺色の。姉ちゃんが着ろっていってたやつ」

「あっはい」


 ……ザギル、お前私の箪笥の中もまさか把握しているのか?





 紺色のひざ丈ワンピースにロングブーツ、フードつきのショートマントに髪を編み込みなおして、ほんのちょっと化粧して。それから食堂に戻るとザザさんとセトさんがいた。


「あれ。ついてきてくれるのってザザさんとセトさん?」

「騎士のふりできる幸宏ならともかく、女性連れていくのに若いのなんて使いませんよ」

「別に俺いるからいいっつのに」

「めちゃめちゃVIPだ! ありがとう!」

「……その服、初めて見ますね。お似合いです」

「えへへ。あやめさんがね、私用にデザインしてくれたの。今来るときにも見せてきました。ばっちり許可おりましたよ!」

「許可って」


 褒められてうれしいので存分にドヤ顔する。

 ワンピースはベロア生地でボートネックには同色のレース。ぴったりとした胸元から下はきれいに広がるAラインだ。背伸びしてるように見えないけど落ち着いて上品。ショートマントは銀鼠色でもこもこあったかい。


 さあ行こうか、どこのお店にしようかなんて廊下に出ようとしたとき、ミラルダさんとグレイさんに鉢合わせした。

 すぐに脇に控えて礼をとった二人の前を、ザザさんたちは目もくれないで通り過ぎる。


「―――あのっ」

「……なんだ」


 私に声をかけられたっぽいから振り返ったんだけど、その前にザザさんが間にはいった。


「城下に行かれるとお聞きしました。差し出がましいのですが、カズハさまの装いは少し大人びすぎてはいないでしょうか」

「……再教育が全く効果ないようだな」

「しかし夜の街におりるのに幼すぎる外見でその上そんな足までだしてはしたない」


 あー、こっちの貴族層の女性は割と足出さないんだよね。夜は特に。と、いうかですね?


「黙って下がれ。カズハさんすみま」


 ずいっとザザさんの前に出ますよ。さすがにね。私もね。


「ミラルダさんならどんな服装を提案してくれるんですか?」

「―――それは勿論、カズハさまにふさわしく、ああ、そうですね色白でいらっしゃるし淡いお色のロングドレスとか」

「だっさ!」

「え」

「私あんまり淡い色似合わないんですよね」


 顔薄いからね! 余計存在が薄くなるんだよね!


「あのですね、お聞きでしょう? 私は大人なんです。なんならミラルダさんの倍生きてます。一人前の女性が何故請うてもいないのに装いを口出しされなくてはならないんです? 女性ながらのと以前おっしゃっていましたが、私からみるとあなたの振る舞いは大人としてあまりに慎みがない。そんなくだらないことより騎士として、きちんと上司の指示に従って精進してください。何故そんなに構いたがるのかわかりませんが非常に迷惑で不愉快です」


 噛まずに言えた! 私だってね! あやめさんが私のためにつくってくれた服けなされたら怒りますよそりゃ!





「やー、笑ったよね。和葉ちゃんあんなに怒らせるなんてついぞないイベントじゃない?」

「褒めてくれていいですよ。全く噛まずにいえたんですよ。あの長口上。すごくないですか」

「そこかよ」


 薄暗い照明のお店は重厚な調度品と寄木造の壁が落ち着いたいかにもエライ人が通うような感じだ。城ともまた違った夜のお店らしい華やかさと心地よい怪しさ。

 ふっかふかのソファにいい男侍らせて、いいお酒呑んでるとかもうほんとどうよこれ。


「ほんっとうに申し訳ないです……」


 また頭を下げるザザさんとそれに追随するセトさん。管理職って大変だな……。


「ザザさんとセトさんのせいじゃないですって。やーめーてー。こんないい男達に頭下げさせてる女児とか怪しすぎます」

「いやぁ……正直参ります。なんなんでしょうね」

「全くです」

「お二人を参らせるとは、ある意味やりますよね。あの新人たち。まあまあ呑みましょう呑んでください」

「あの女、俺に噛みついてきやがったしなぁ。根性はあるかもな」

「え。ザギルに!? 噛みつくって物理的に!?」

「いや物理的にってねぇだろ。なにいってんだおまえ」

「わぁ。ザギルに言われるとか」


 ザギルはまたあのにやにや笑いでナッツを口にほおりこんだ。


「お前いつの間に」

「俺からじゃねぇよ。なんか、食堂でこいつをつまみ食いしてるとこ見たらしくてよ」

「だからお前それやる必要ないっていってるだろう」

「目の前にあんだから喰うだろが。そしたら俺一人になった時いちゃもんつけてきやがった」

「こればかりはいちゃもんとも言い切れない気がするがな」

「しかし、ザギルにも不干渉でいろと命令済みですよ……」

「だな……で、どうしたんだお前が黙ってるわけないだろう」

「人聞きわりぃな。髪の毛ひっつかんで壁に叩きつけてやっただけだ。あと目の前であのリボン燃やしてやった」

「「うわぁ……」」


 思わずひいちゃう幸宏さんと私を見て、また笑みを深くするザギル。ほんっと悪人ヅラどころか悪人そのままだ。魔王か? 魔王なのか?


「女にも容赦ないのな……」

「あんな不味そうな女興味ねぇわ」

「不味そうって見た目でわかるの? 美人さんだよね。彼女」

「薄い上に生臭そうだ」

「「うわぁ」」


 ミラルダさんは美人だ。赤い巻き毛がふわふわとなびいてて、姿勢も綺麗で颯爽としている。

 本当にザギルは魔力の味だけが基準なのか……私のが美味しくて、エルネスのも美味しいけどもたれるって言うし、そういうことなんだろうなぁ。


「つぅか、そこまでされてさっきのあれって、なんであんなに和葉ちゃんに執着してるんすか」

「わからないんですよね。一応精神的な検査もしたんですが異常はなくて」


 セトさんの言葉に驚いた。そこまで!?


「ありゃ本人の性質だろ。氷壁に似合いなんじゃねぇか?」

「なにいってんだおまえ言うにことかいて!」


 ものっすごく嫌そうにザザさんが叫んで、さほど混んでいない店内の注目を集めた。慌てて咳払いするザザさんのグラスにお酒を注いであげる。そうかそうかそんなに嫌か。


「す、すみません。あまりのことに動揺しました……」

「だってあの女お前狙いだしよ。あの女ならあれだぞ。遠征でもなんでもどこでもついてくっから手紙いらねぇぞ」

「お前本気でやめろ怖気がする」

「女性に紳士なザザさんがそれほどまでに……」

「カズハさん、誤解があるようですけど、僕そんなに誰にでも紳士なわけではないですよ。そりゃ騎士としての礼はとりますけど」

「仮にそうだとしたらもっとご縁もつないでたでしょうにね……」

「セト? もうやめてくれ? な?」

「はいはいはいはいはい! じゃあみんなで好みのタイプいってみようか!」


 幸宏さんが手を挙げてのりだした。わぁ。あれか。これがうわさの合コンノリか! さすがだ幸宏さん! でも女性私だけだから違うかな! 女性カウントはいってないならあれかな修旅ノリかな! 懐かしい!


「俺は明るくてノリのいい子だね! 優しければ最高だけど悪女タイプも捨てがたい」

「ほおほお。セトさんは?」

「妻です」

「ぉぉぉぉ……」


 そういえばセトさんは愛妻家で名高かった。そんで奥さんは神兵らしい。家族用の宿舎にお住まいだそうで、まだお会いしたことがないけど。こういうネタで奥さんもってくるって素敵すぎる。


「素敵ですね……セトさん、今私うっとりしました」

「でしょう。この返し評判いいんですよ」

「意外と黒かった! ザギルは……まあいいか」

「なんだてめぇどういうこった」

「だって……ねえ、幸宏さん……」

「魔力の味だけだろ……? どうせ……」

「んなわけあるか。上手い女のがいいにきまってんだろ」

「今なんかニュアンスちがったよね? ちがったね?」

「だね! 予想通りでもあったね!」

「んなもん、男なら誰だってそうだろ。氷壁だって」

「お前と一緒にするな! 教えればいいことだろ! ……あ」

「待って待って! 今俺ザザさんらしくない言葉が聞こえたかも!」

「私も今ザザさんの新たな一面見た気がしました。エルネスに聞いておきます」

「本当に申し訳ありませんやめてくださいカズハさん」



 

 

 



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