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002 ~俺は男です!!~

本日二話目です


自己紹介回です


8/21


 改稿しましたw

 俺、"大神オオカミ命"《ミコト》は都内にある学校に通っている普通の男子高校生だ。



 だが、周りからの評価は違う。



 曰く、異国からきた超絶美人な男の娘だ。


 ……全くもって遺憾である。

 

 

 その評価はミコトという女っぽい名前からも来てるんだろうが、最大の原因は俺の容姿にある。


 一般高校生としてはやや低い身長に、薄い体毛、剣術によってほどよく引き締まった腹回り。

 そして、女と見間違うほど整った顔と、淡く輝く、腰まで伸びた銀髪・・

 この銀髪は染めたわけじゃない。

 生まれつきだ。


 ともかくこれらの特徴のせいで、初対面の相手にはまず女だと思われる。(声も高めだからな)

 それが、男子ならトイレに連れ込んで”アレ”を見せれば誤解はとけるが、女子だとそうもいかない。

 なので、誤解が解けずに女だと誤解されたままになることも多い。

 制服は男子の物を着用しているにも関わらずだ。

 

 あ? かわいいと思われてるなら良いじゃない? だって?


 良くねえよ!!

 

 見た目は一歩譲って女のそれだとしても中身はれっきとした男。

 恋愛対象はちゃんと女だよ!


 女と勘違いされるせいで、告白の手紙はほぼ男子から、女子からだと思ってルンルン気分で向かった先には、緊張で頬を赤く染め、もじもじしている男子生徒がいた事もある。

 

 誰得だよ!! きもいわ!!


 そこで、「俺、男だから」って言っても「それでもいい」と言ってくる猛者までいる。


 低確率で女子からのレターもヒットするが、その全てが俺を女だと思って告ってきたアブノーマルな奴。

 

 よって生まれてこの方、彼女がいたことは一度もない。

 

 親友の天哉にはいる。

 これもまた、解せぬ。


 あと、いい思い出が少ない。

 

 学校内の美少女コンテストになぜか登録されていて、学年で3位だったこと(死にたくなった)。

 

 帰り道に誘拐されそうになったこと(半殺しにして警察へ)。


 天哉とつきあっていると勘違いされたこと(彼女に殺されそうになった)。


 道場で門下生の人たちに着せ替え人形にされたこと(部屋に閉じこもった)。

 




 

 正に踏んだり蹴ったりな人生だ。



 だから切実に思う。


 生まれ変わったら"かっこよくなりたい"。

 名前も、”涼”とか、男の子みたいな名前にしてほしい。


 

 そんなことを考えながら俺の意識は再び深く沈んでいった─────

次回

狼にはまだなりません


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