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幼馴染を助けます

 玲司を包んでいた光が弱くなり、周りがよく見えるようになった。


 見ると周りは森の中だった。


 そこで目にしたのは、木の陰で雪が同じ学校の男子三人にツルか何かで拘束されている姿だった。


「てめぇら何やってんだぁぁぁ!」


 俺は走って雪の近くまで全速力で走った。


 相手との距離は約五メートル、十分間に合う


 男子三人組はこちらに気づき一人がこっちに向かってきた。


 俺は近づいてきたやつに有無を言わさず、顔面に右ストレートをかました。


 相手は、殴られて後ろに吹っ飛んだ。


 木にぶつかり、相手は意識を失った。


 それを見ていた二人の顔色が悪くなり、雪をそのままにし二人同時に向かってきた。


 するとまた機械音が頭に響いてきた。



【『限界突破3/5』が使用可能です。限界突破しますか?】


 それを俺は了承した。



【『処理速度上昇』のスキルを獲得しました】


【『体術』のスキルを獲得しました】


【『縮地』のスキルを獲得しました】


【限界突破を三回使用しましたので全ステータスが八倍になりました】


【『限界突破3/5』は『限界突破0/5』に減少しました】


 そんな機械音が終わると周りがゆっくりに見えだした。


 相手は攻撃しようとしているのだろうが、俺にはほぼ止まっているようにしか見えなかった。


 止まっている相手にも容赦なく顔面に拳をぶつけた。


 さっきより威力が強くなったようで、ぶつかった木に亀裂が入っていた。


【レベルが2にアップしました】


【レベルアップにより『限界突破0/5』が『限界突破5/5』に上昇しました】


 そんな機械音も無視して、俺は雪の元へ駆け寄った。


「雪!」


 俺は雪の近くによりツルのようなものを解いた。


 ツルが外れると雪は俺に抱き着いてきた。


「怖かった……怖かったよぉぉぉ」


 雪は涙で顔をぐしゃぐしゃにして、俺を強く抱きしめた。


 俺は雪と同じようにだが優しく抱きしめた。


「もう大丈夫だから」


 そして俺たちはこのまま十分ほど抱きしめあっていた。



◇◇◇

 

 雪も大夫落ち着いたようで、ゆっくりとこっちに来てからの事を話してくれた。


 雪たち学校にいた全員がこの森に転移したそうだ。


 俺がもらったようなスキルなどを他の人も使うことも出来るらしい。


 学校にいた全員がどうしていいかわからず、ずっとこの森でサバイバルをしていた。


 森の中を探索し出口を現在捜索中だそうだ。


 そんな中どさくさに紛れて、雪に手を出したのがあの三人ということらしい。


 後でもう一度殴っておくか


 そんな事を考えていると雪は嬉しそうにこちらを見ていた。


「でも私は、玲司がいなくて不安だったから、今はうれしい」


 そう言うと俺に向かって笑いかけてくれた。


 あぁこのために生きててよかった。


 この笑顔を写真に撮っておきたかった。


「玲司そろそろみんなの所に戻ろ?」


「あぁそうだな」


 俺は雪たちの拠点まで案内してもらうことにした。


 拠点に向かっているときにあることに気づいた。


 俺の今のステータスってどうなってるんだ?


 試しにステータスと念じてみた。



【名前:クロミヤ レイジ】


【ステータス】


 Lv2


 HP:1600/1600

 MP:1600/1600

 攻撃:1600

 魔力:1600

 防御:1600

 速さ:1600


【スキル】


『執着』『限界突破5/5』『物理耐性』『自己回復』『処理速度上昇』


『体術』『縮地』




 強すぎないか⁉


 それしか言葉が浮かんでこなかった。


 まぁ待て俺が思ってる数値より高めに設定されてるのかもしれない。


 雪のステータスが見れればわかるはず。


 ……俺そんなスキル持ってねぇよ。


 

【『限界突破5/5』が使用可能です。限界突破しますか?】


 空気読んでくれたよ、このスキル。


 俺はそれに感謝しつつ、限界突破を承認した。



【『鑑定』のスキルを獲得しました】


【限界突破を一回したことにより、全ステータスが二倍になりました】


【『限界突破5/5』は『限界突破4/5』に減少しました】


俺はさっそく鑑定と念じて雪のステータスを見てみた。



【名前:シロガネ ユキ】


【ステータス】


 Lv3


 HP: 80/80

 MP:100/100

 攻撃: 50

 魔力:100

 防御: 50

 速さ: 40


【スキル】


『氷魔法』『回復魔法』




 俺のステータスが普通かもと思っていた時期が俺にもありました。


 いいよもう強ければ雪を守れるし、別にいいです。


 それより魔法かぁ俺もとってみたいなぁ。


 するとまた機械音がなりそうな予感がしたので、いいえと先に念じた。


 そんなことをしていると雪が立ち止まって指さした。


「あれが私たちの拠点だよ」


 見ると木造で建てられたような家が連なっていてキャンプ場みたいになっていた。


 ここが雪たちの拠点か

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