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過去であり現在

森の中、そこには狼の背に跨っている女の子の姿が見える


名前︰コユキ

性別︰(幼)女

job︰魔王

class︰魔法少女


装備︰ボロボロの服


従魔︰狼(名前未設定)・空き

スキル︰基本▽ 魔王▼ 魔法少女▽


・キバぁ〜♡私の初めてを貰ってくれる?

┗キバの嫁となり新たな力を解放します(未開放)

・魔王の威圧

┗敵の恐怖心を激増します(魔王Lvに依存)


「うーん、やっぱり記憶以外は全部その時の状態にもどちゃってるみたいかな」


「記憶を持ってる我らが異常なだけだからな」

「ぬぬ、さっきまで魔法少女化も解けててびっくりしたしね」

「しかしこんな離れた場所でいいのか?」

「うん問題ないよ サカナの街によらずに直接村に行こうと思ってるからね2人に会うのは避けたいし」


コユキの周りは草木が絡まり窒息死した魔物や地面から生えた槍のよって殺された魔物達の死体によって彩られていた。


「きた」

想像する 龍をも殺す一撃を 雷光よりも速き神速の域に達した槍を 貴様の生に終幕を 絶対なる一撃を


「主」


「うん 準備OK‼ 穿て黒寝の槍」




◆◇◆◇◆◇



1人は紫がかった黒髪で右眼を隠している中性的な青年

「ね、アカネ単騎士1人で敵を止めるというのやってくれない?」


もう1人は本来は長い髪であろう紅い髪をツイストアレンジで纏めてる少女

「ハッ、ふざけんな私に死ねと」

「いや、そうは言っていない ただ、時間を稼いでほしい」

「なんの」

機嫌が悪そうに言う少女に対して何を馬鹿な事言ってるんだ、とでも言いたげに答える

「私が逃げる時間に決まっているだろう?」


「よーく敵を見ていいあがれー」


「見ているぞ、今か今かと諦める時を待って空を飛んでいて、薄く軽く丈夫で鋭い鱗が特徴的な魔物だろう? 何を言ってるんだ?」

「そ〜だよ、あんたの言うとおりアイツはワイバーンだよ──しかも黒灰だよ‼ 単騎突っ込んだ所で──」アカネの言葉をかき消すようにワイバーンは地に堕ちた


「うわ! 急に風がちょっなに…え…うそえぇぇ」

「アカネどこも怪我はないか」

「え、あっうん! どこも怪我はないよ」

「そうかよかった。なら全力で街へ向かう警戒を緩めるなよ」

「なんで?」

「一向に姿を見せない黒灰を殺したやつをだ! 次は私達かもしれないんだからな」




◆◇◆◇


「待ってくださいどうかそのハルバードだけは…」

そう言う村長には一瞥もくれずに去ろうとする


「おい待てよ。それをおいてけ黒甲冑野郎」

そこに扉を塞ぐように現れたのは勇者リクだった


「チッ黙りか、拘束せよ無色の鎖ラ・アルマ!」


黒甲冑は即座に反応すると持っていたハルバードで鎖を断ち切ろうとするが弾かれただけで鎖に傷一つ見えない

黒甲冑は後ろにある壁を突き破るとハルバードを森に向かって勢い良く投げる


勇者リクは腐った臓物を集めたような剣で黒甲冑を切り裂くと黒屑のなにかだけが残った


「ああ、なんだこれ中身が無い!?」

そして気づく周りに異様な黒甲冑達がいることに


「なにかよくわかんねえけど、これだけは分かるぜとりあえず敵だな」



◆◇◆◇◆◇


コユキの近くには黒甲冑が跪き、手に持ったハルバードを献上している所だった。


「ありがとう私の杖を持ってきてくれてそれじゃあ始めようか勇者退治」


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