異世界チャット
管理神 9:00
「クラス全員異世界転移させたけど、起きた奴いる?」
管理神 9:05
「あれ?みんなまだ寝てる?早く起きないと、転移場所によってはモンスターに襲われてヤバイよ?
もっと危機感持とうよ?」
管理神 9:08
「誰かいないの?」
バドミントン部 9:15
「なんか起きたら見知らぬ荒野にいて、ケータイに変なアプリ入ってたから開いてみたけど何これ?」
管理神 9:16
「やっとキターーー!!」
管理神 9:17
「えっとね、えとね。
まず順を追って説明するね。まずね、君らのクラスを纏めて異世界に転移させたの。
元の世界に戻る為には、転移者一人になるまでガンバってバトルロワって欲しいの!
でも異世界って広いからね!君らが今いる世界とか地球の10倍くらい広いからね!
でさ、僕って優しいじゃん?優しすぎていつも友達止まりで彼女ができないまであるじゃん?
そんな優しい僕は、君たちが連絡を取り合って殺し合いできるように、この連絡アプリを入れたったったって寸法でぇい!」
バドミントン部 9:23
「う、うん…。まあ流石にここまで現実離れしてたら信じるしかないわね…」
管理神 9:25
「理解が早くて助かるね!それで他に何か質問ある?あるよね?ねえ?ねえ!」
バドミントン部 9:30
「えー…なんかウザいなこいつ」
バレー部 9:32
「ロムってたんだけど、俺から質問いい?」
管理神 9:32
「バレー部キタコレッ!!」
管理神 9:33
「何でも質問どうぞ。あっ、でも僕のスリーサイズは秘密だゾ」
バレー部 9:35
「じゃあバドミントン部ちゃんのスリーサイズは?」
バドミントン部 9:36
「殺すぞ?」
管理神 9:38
「上から78、60、81だねぇ」
バドミントン部 9:38
「殺すぞ?」
バレー部 9:38
「あんた神や…。
とまあ、冗談はさておき、なんか青い紐があるんだけどコレ何かわかる?」
管理神 9:40
「ああそれ、ベクトランコードね。バレーネットに中通しして、ネット張る用の紐だ」
バレー部 9:45
「通りで見憶えがあると思ったわ」
バドミントン部 9:46
「まさかそれ武器にして戦えとか言わないよね?」
管理神 9:47
「さっすがバドミントン部やで。ご明察や。
そもそもが、君らのクラスを選んだ理由が比較的いろんな部活がバラけてたってのがあるのね。
部対抗バトロワってロマンあるじゃない?
だから君たちの名前も部活名変換して判りやすくしてたりする」
バドミントン部 9:50
「作者が名前考えるの面倒だっただけじゃない?」
バレー部 9:50
「ぜってー最初から俺らの名前考えてねえよ」
管理神 9:54
「はいはいメタネタやめ。
その部活の備品を武器として相手を倒すのがルールだね。
それ以外の方法で転移者を攻撃しても自分にペナルティが返ってくる仕組み。
その武器は君たちのいわば分身さ。常に身に付けておきたまえ。武器から5m離れたら爆発しちゃうよ。君らの身体が」
バレー部 9:58
「んな重要な事は先に言え!アホか!?」
バドミントン部 10:00
「ちょっと待って!私なんにも持ってないんだけど!?」
管理神 10:02
「ポケットの中、見てごらん?」
バドミントン部 10:05
「うわぁ〜いポケットにシャトルが入ってたー!
……って馬鹿!シャトルで人が倒せるか馬鹿ッ!!」
管理神 10:07
「でもそのシャトル『ニューオフィシャル』だよ?大会とかで使われる高級シャトル」
バドミントン部 10:09
「知るか馬鹿!知っとるわ馬鹿が!」
バレー部 10:13
「もしかして、結構俺のベクトランコードって当たりな気がしてきた」
野球部 10:15
「オレからしたら、お前ら二人大当たりだよ…」
管理神 10:16
「おっ!野球部だー!!」
バレー部 10:18
「んで、野球部なんの武器だったん?」
バドミントン部 10:19
「ヤバイわね。野球部の備品なんて攻撃力ありそうなのばかりじゃない…」
野球部 10:22
「イージーコンディショナー…」
バレー部 10:23
「イージーコン…え…何?」
管理神 10:25
「グラウンド整備する器具やね。
これ一台で掘り起こし、転圧、均しが出来るすぐれ物だ」
バドミントン部 10:28
「ああ、よくトラクターで牽いてグラウンド走ってる」
野球部 10:33
「ほら!野球カンケーねぇだろコレ!!?」
管理神 10:34
「ってもさー。部費で最後に購入した物が条件だからねー。
野球部って他より部費が多目だから、大人の事情?
しわ寄せでこういうの買わないといけなかったんじゃないの?」
バレー部 10:38
「でも俺らのより武器っぽくていいんじゃね?」
野球部 10:41
「約70kgの鉄の塊を持ち歩けと…?」
バレー部 10:42
「oh……」
バドミントン部 10:45
「もう荷車に乗せるか車輪でも付けるしかないわね」
野球部 10:48
「それだッッ!!やっぱバドミントン部は頭いいなー。
なんか街が近いっぽいから、そこで何とかしてみるべ」
バレー部 10:50
「街の近くかー。いいなー。
俺とか砂漠だよマジ暑いわ」
バドミントン部 10:55
「こうなってくると、案外、手ぶらの帰宅部が最強かも…」
管理神 10:56
「んにゃ?帰宅部はいないよ?」
バドミントン部 10:57
「は?なんで?」
管理神 10:59
「だって家に帰れるってのが帰宅部の強みじゃん?
そっこー元の世界に送り返したし」
バレー部 11:00
「はあ!?」
バドミントン部 11:00
「何それ!?」
野球部 11:00
「ずっりー!!」
管理神 11:01
「それがルールだし、それが人生ってもんだよ若人よ」
野球部 11:05
「あまりにも不公平すぎんだろ…色々と」
サッカー部 11:06
「なにこれどうなってんの?この掲示板?チャットか?みたいなアプリなに?」
管理神 11:06
「サ ッ カ ー 部 降 臨 !!」
バドミントン部 11:09
「大体の事情はログを読み漁れば分かるわよ。
とりあえず、そこから動いちゃ駄目よ。サッカー部は今どんな状況?」
サッカー部 11:15
「もう何が何やら…。
起きたら鬱蒼とした森の中だし、なぜかサッカーゴールが隣にあるし」
バレー部 11:16
「うわああああ……」
野球部 11:17
「オレより不憫な奴がいるとは…」
バドミントン部 11:20
「よし……決めた!
ねえみんな?無理してコイツのデスゲームに参加する必要なくない?
この世界に骨を埋める覚悟で、まずは皆で集まってサッカー部を助けようよ?」
管理神 11:21
「おいおいおいおーい!?
えぇー…それやられると計画丸潰れなんですけどー?
あっ、でも!でもね!そんな綺麗事だれも信じないよね!?
この状況じゃ、みんな疑心暗鬼で他人とか信用できないよね!?」
野球部 11:22
「俺はバドミントン部の言うこと賛成だぜ?」
バレー部 11:22
「名案だな」
サッカー部 11:23
「俺らのクラスの団結力、見せてやろうぜ!!」
バドミントン部 11:25
「ありがとう皆…!さあ!どうせ黙ってロムってる奴いるんでしょ!
あんたらも協力表明しなさいよねっ!」
美術部 11:26
「了解」
バスケ部 11:26
「まかせろ」
ラグビー部 11:27
「よっしゃ!」
茶道部 11:27
「うむ」
相撲部 11:27
「どすこいっ!」
百合部 11:27
「あら〜」
陸上部 11:28
「よしきた!」
卓球部 11:28
「サァァアアアーッ!!」
剣道部 11:28
「タァァアアアーッ!!」
吹奏楽部 11:28
「プァァアアーッン!!」
バドミントン部 11:29
「ありがとう…ありがとう皆!」
バレー部 11:30
「どんだけロムってたんだコイツら。まだ増えてんぞ…!」
野球部 11:31
「弓道部も追加…これで…ほとんどのクラスの協力が確定したな!」
サッカー部 11:33
「これがクラスの団結力だ!誰だか知らねえが、ウチのクラスを舐めるんじゃねえぞ!!」
管理神 11:35
「くっそぉぉぉおー!!
おのれおのれおのれェー!?
もういい!知らない!お前ら好きにすれば!?!
どうなったって知らないんだから!バーカ!バーカ!」
管理神 11:36【管理神さんがログアウトしました】
バドミントン部 11:38
「勝った…!
よぉぉぉーっし!まずは動ける奴から集合すっぞぉぉー!!」
全部活 11:39
「「「オォーッッ!!」」」
完!
※【管理神】さんに【バドミントン部】から個人チャットの申請が来ています
管理神 11:58
「…なによ?まだ何か言いたいん?」
バドミントン部 11:59
「ちょっと質問なんだけどさ。
……他の奴の備品奪って相手を倒すのって、アリ?」
管理神 12:00
「ちょっおま…ッッ?!!」