表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/41

あれやろうよ!あれ!

人前で水着を脱ぎ捨てようとしたことをさておいて。

私と明はプールにむかった。

学校と同じ25メートルプールと、そのとなりに温水プール、子供用プールがあった。

そして屋外には流れるプールもあった。

「結構広いんだね」

「そうだね、っていつまで隠しているの!」

私は明の肌を皆に見せないようにタオルで明を覆っていた。

「だって、明のそういうとこ…見たくないし」

顔が赤くなっているのは自分でもわかった。

「そういうとこってなにさ!それにその顔やめて!私も恥ずかしくなるから!」


プールに入ると、気温との差に鳥肌がたつ。

「結構冷たいね」

「うん」

すぐに出て、温水プールに向かった。

すぐとなりが子供用プールなので、親御さんたちが入っている人のほとんどだった。

足を入れると、そのまま太ももまで、そして腰、胸ときて肩まで浸かる。

プールはそんなに深くないので、底のほうにお尻をついて座るような形になった。

「温かいね」

「うん」

というか、ぬるい。

「西城。今度海いこっか」

「!?」

ここ以上に人がいるのに、明の肌が…!

「そして提案なんだけど、水着買いにいかない?西城の」

「私の?」

私も明みたいな水着着るの?

「そんな格好恥ずかしいよ…」

「私の格好が恥ずかしいですかそうですか」

明が怒った。どうして?

「明?」

「ふんだ!明さんは恥ずかしい格好してますよーだ!西城さんに恥ずかしい思いをさせてますよーだ!ふんふん!」

あー、そういう意味になるよね。うん。

「ごめん、そうじゃくて、明が着るのは可愛いんだよ?私が似合わないだけで」

「嘘だ!西城のほう可愛いのに!」

…恥ずかしいことを言われた。


それからプールサイドから足だけ入れて、話を続ける。

「じゃ、明日いこっか」

「明日ね、わかった」

水着は買うことになった。

なんでも、明がお揃いの水着を着たいらしく、私はそれを受け入れた。

「海に行くのはそれからだね」

「うん」

やっぱりおへそ出すのかな?お腹冷えない?

「海に行くなら練習しないといけないことがあります」

「泳ぐこと?」

「違います!正解は、『あはは~まて~』『捕まえてみなさ~い』です!」

よくカップルが浜辺でやるあれだ。

捕まえたら好きにしていいみたいな。

「やってみるか」

明が立ち上がる。

私も立ち上がると、明が走っていく。本気で。

「ちょっ!明!?」

「捕まえてみなさーい!はっはっはっ!」

全力で追ってみる。

「ちょっとまって!」

「ほらほらー!砂浜はもっと足とられるよ!」

「ピーッ!!」

笛のが勢いよく吹かれた。

「君たち!プールで走らない!」


そのあと散々怒られて、私たちは帰ることになった。

「起こられたね」

「怒られちゃったね」

監視員さんには悪いことをした思ったけど、私たちの頭にはもう海のことしかなかった。

次は水着買いに行くか過去編かのどっちかです。

たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ