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明れふと一花らいと
手を繋ごう。
そんな話になったのは放課後の教室であった。
理由は簡単。
「西城、手、繋いでみよっか!」
「繋ぐというのは手と手を重ねてぎゅっとするだけだよね?」
「何いってんの?もちろん縫い合わせるに決まってんじゃん!」
「何いってんの?」
というか、なにがしたいの?
「というか暇だねー。卓球部の道具一式奪ってこようか。」
「変なことを想像しない!」
「はぁ…つまんない。」
ちゅっ。
「っあ!?…!?」
「そんなに驚く?こないだもしたじゃん。」
「そ、そうだけど!もう!西城のそーいうとこが嫌いだ!」
「わかった、明が嫌いならしょうがない。もう、近寄らないようにするね?」
「わー!ごめんなさい!大好きです西城様バンザーイ!」
そんな明を見て、私は一人で楽しくなっていた。
悪いことをしたと反省し、後でまたキスをしてあげようと思った。
たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。