一花フューチャー
未来のことを考えた。
明とこのまま、一緒にいることを考えた。
高校を卒業して、大学に行くのか就職するのか、一緒に暮らすのか別々に暮らすのか、そんなことを考えた。
でも、考えれば考えるほど、明がずっと一緒にいてくれる保証がないことを不安に思った。
「明は、私といて幸せ?」
「え?」
つい、本心が口からこぼれてしまった。
「あ、いや、別に私は幸せだよ!だから、その、明も幸せかなーって…。あはは。」
なにを見苦しく言い訳をしているのか、と自分に呆れていると、明から返事がきた。
「幸せじゃない訳じゃないけど、まだまだ幸せじゅない!」
「え?そ、そうなんだ。そっか…。」
やっぱり、私の勝手な想像でしかないかもしれない。明との未来なんて。
「幸せって人それぞれじゃない?」
「う、うん。」
「私の幸せはね、大人になっても、西城とずっと一緒にいることだよ!だから、これからも幸せにしてね?」
その言葉に、私の心が踊って張り裂けそうになったことを、まだ明には黙っておこう。
だって、それだけで幸せになれた私は、明のことを幸せにしていかなくちゃいけないんだもん。
「好きだよ、明。」
「私も好きだよ!西城!」
そう言い合って、私たちは帰り道を歩んでいった。
ほっこり二次創作を読んできたので、今回はかなり良いできだと思います!
たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。




