表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/41

よくよく考えれば

明と町に行くのはいつも通りなのだけど、デートと言われればそんないつも通りもかなり気分があがった。

「どこ行くの?」

「ん…そーだなぁ。釣り堀は?」

「デートで釣り?」

「え?ダメ?」

「うーん、無しっちゃ無しかな。」

「ぐぬぬ~。」

そう会話を続けていると、なんとなーく歩くことになった。

「そーいえば、なんで釣り堀はダメなの?」

「いやいや、あの人気分屋だから、急に店閉めてどっか行くんだよね。そして今日がそれ。」

「あー。」

なるほど、と納得出来てしまった。

さてと、行き先はないがデートは始まったのだから、しっかり明をエスコートしなくちゃ。

「とりあえず、どこ行きたい?」

「うーむ、ならなら!climbといきましょーぜ!」

「山登るには時間がないよ。装備もないし。」

私が持っているのはお弁当のみ。

「それなら!私ん家!」

「デートの意味とは?」

「なら、西城ん家!」

「はあ。」

結局、どこに行ったわけでもなく、公園のベンチに私と明は座っていた。

持ってきたお弁当を食べながら、明が突然。

「ちゅっ。」

「!?」

キスをしてきた。

「な、なに!?どうしたの!」

唐突の出来事に慌てる私に片手をあげる明が。

「ごめんちゃい。ほっぺにご飯ついてたから。」

なんて言ってくる。

「お口にキスをしたのに、ほっぺのご飯が取れるんですか!」

「取れます!」

「化け物か!」

「あなたを愛する一途な化け物です!」

今日はいつもと逆の立ち位置になっていたことに気づいた私は、冷静を取り戻そうと深呼吸をした。すると。

「ふむふむ、私よりおっきい。」

「な、何してるの!?」

「西城はまだまだ成長期だね!」

「いいから!手離して!」

「ほら!ここがいんだろ?ほらほら!」

「や、やめてー!」


起きた。夢オチとか…。

でも、あんなこと明にされるのが、私の夢なのだとしたら、絶対に正夢にしたくはないと思った。

後日、明に一部分を隠してこのことを話したら。

「じゃ、今度デート行こーよ!町から出てさ!んー、ボーリング場とか!」

と、言い出してきたので、断るという選択肢が消えた答えを出す。

「じゃ、来週の土曜日ね。」


と、いうことでボーリング場に行きたいと思います。(女の子二人が)

たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ