第7話『お仕置きの時間』
ちょっとR15かな…って感じです読む時は気をつけてくださいね
エルさんがちーたんにお仕置きする話です
最近チトセの様子が変だ
と赤い変態から聞かされたのでチトセを張り込みすることにしました
あの過保護変態め
きっとこの前エルに言った事が原因なんだろうね?
やられたらやり返すとかどんだけ子供発送なのかなあの神様は
…ま、今のところチトセくんに変なようすはないなぁ…料理の邪魔だしもっと遠くいこっと
そう思ってちょっと離れようとした時
ガタンッ!
何かが倒れるような音がした
何があったのかとそちらを見れば
先程まで特になかった異変が明らかにそこにあった
チトセが床にひざをついていたんだ
手は調理台に引っかけるようにして倒れないようにしている…ような気もする
「チトセくんどうしたの?」
「っ…なん…でもない…っ」
一体何があったんだろ?呼吸が乱れている、顔も赤い
熱なのだろうか?
彼のなんでもないをこの家は信用してない
いい加減気づいてほしいものだ
絶対何かあった感じなのになんでもないって…
Achieveで調べちゃうよ?
熱があるかもしれないから彼に触れてみようとすると背後から声がかかった
「アイ」
「ッ!?な、なに?」
思わず変な声が出るところだった、魔法生命体とはいえちゃんと驚くんですからね!?
…というかたまに自分が魔法生命体なの忘れちゃうなぁ
そんなのどうでもいいか
私の後にいつの間にかいたエルラードは私に「俺が治すから帰ってろ」と言った
あぁなるほど、理解した
関わりたくないので私は知らないフリしてその場を離れた
チトセ君が待ってって言おうとしてたような気がする
気がするけどまぁ…助けらんないから、ごめんねー
私って結構薄情者だなぁ…
ふわふわと宙に浮きながら屋根裏に来た
上から彼らを覗いてみよう
「え…る…てめ…っ」
「なんだよ」
チトセがエルラードを睨む
よくある事だけどいつもとはだいぶ違う
チトセの顔は紅い、手の置き位置のせいか体勢が…エロいです
エロいですチトセくん
…録画しよう(錯乱)
魔法の力ってすごいわ…【●REC】
エルラードはもうニヤニヤニマニマしてチトセを見下ろしている
一体コイツ何したんだろうか
「一言ごめんなさいって言えば許してやってもいいんだぞ?」
「黙れ…」
ごめんなさいで許してくれるならいいじゃん!ありがたいじゃん!
…あれ、チトセくんて謝ったことあるっけ…
屋根裏で二人の様子を見ているのも疲れてきた
なんか悪いことしてる気分だ
むーっとしてるとチトセがビクッと肩を震わせた
「もっと強くしてほしいのかてめぇは」
「ッ!!や、やめ…っ」
もうエルラードの方を見ることも出来ないらしい
…なるほどあの人魔法で弄って遊んでたんですかね
なんてやつだ
チートと使い道考えてやってほしいものだわ
ドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタ!!!!!
「「!?」」
家が揺れてるよおおおお!?
「チトsうわうぅういう!?!?」
「やかましい!」
入ってきたのはゼオだった
目の前の光景に理解不能の言葉を発してエルラードに冷ややかな目を向けられた
「え、ちょま…なにしてんの?」
「お仕置き」
「………?」
純度100%の馬鹿は意味がわからず首をかしげた
きもい
その間にもチトセは苦しんでいるのに茶番しようとしていたので上から物落としてやった
「うわあぶな」
(チッ…避けやがった)
流石は現役暗殺者
ゼオはやっとすべき事を思いついた
「チトセもらうんでまた今度にしてください」
「あほ、チトセが謝るまでこのままだっつの」
このまま、ゼオがチトセの方を見る
(チトセめっちゃエロいんだけど、ヤりたすぎるヤバイ)
自分が持たないことに気づいた変態
変態は姫を助けるために魔王を倒さなければならなかった
変態は天使を呼んだ
……え
「…エルなにしてるの」
「どぅわあああああああ!!!?」
イアンの目にはいつもの輝きがなかった
ただエルラードを見つめていた
見たことが無いくらい目が死んでる
「なにしてるの」
「…いや、あの、ゼオが見せてきて…」
「!?」
「なんだゼオかー」
機嫌が戻ったイアンにそうじゃないんだよ!とは流石に言えなかった
ゼオもチトセにあんな目を向けられたら同じようなことをするかもしれない
いやまず自分はチトセ一筋だから、あんなの有り得ないから
と内心で意気込んだ
「もしエルがしたんなら殺そうかと思ったよー」
「」
イアンさん怒らせたらいけない気がした3人でした
「あの後どうしたんだ」
「もちろんヤったよ!」
「死ねばいいのに…っ」
「チトセなんで泣いてるの!泣かせたの誰!」
「ゼオ」
「俺!?」
「チトセ兄泣くんだね」
「…にい…?」
「兄貴の方が良かった?」
「いやどうでもいいけど」
「わかった」
「血はつながってないのになんか似てるね」
「俺とチトセが似てるみたいだろやめろ」
「うわそれは俺もやだ」