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第6話『子育てだおらあああああ』

チトセへの復讐は一旦置いといてやる、今回だけ見送りだ感謝しやがれこの野郎

との事です、まぁ…それよりもシルヴィオ君のあの天使的な微笑を見てしまったんでしょうね、そんな夫婦(仮)のお話


「俺の息子まじ天使!!!!」

「あっそ」

「…てかさ…子育てってなに」


この馬鹿めが、といった目でチトセが睨む

エルラードはそれに動じず同じことを言おうとする

それにいち早く気づいたイアンが

「寝る子は育つんだよ、エル!」

とにっこり答えた

それは違うと言おうとしたチトセだがあの2人の子供だしいいかと勝手に解決して「じゃあ俺買い物行ってくるわ」と戦前離脱

「えーチトセが行くなら俺も行くー」とゼオも消える


「まじかよ…」


流石にイアンに頼れないエルラードが焦った声を出す

だが顔は至って普通だ、表情筋硬いと言うか固まってるのではないだろうか

イアンは先ほどと変わらぬ表情で息子、シルヴィオと戯れている

シルヴィオはあまり表情が変わらないなと思っていたのだがたまにぎこちなく笑うのだ、可愛すぎて発狂するかと思った

いやしたけどな


「………母さんが母さんじゃない…」

「」


いま気付いてしまったのだろうか、シルヴィオが言ってはならない事を話してしまった

イアンの笑顔が少し自然なものじゃなくなった

あの顔は嘘を考えてる時の顔だ、とエルラードが先ほどと変わらない表情で(ry

「…母さんはねー死んだよー」

「!?いやその嘘はダメだろ!」

思いつかなかったのか母親なんて居なかった説を教えようとするイアンにエルラードがつっこむ


「えー…じゃあねー」

「あ、なんかもういいや」


この話題はもう飽きたのか違うものを触り出す

エルラードの飽き性なのか、それともイアンの難しい事を考えないという精神なのか…とにかく母親の話は後で違う事言っておこうとエルラードが内心で思う

シルヴィオが色んなものを探っている、好奇心旺盛なのだろうか、だとすればイアンに似ている…可愛い


「あ、父さんって強いんだっけ」

「ん?まぁ魔法ならお前にはぜってー負けない」


探索にも飽きたのかエルラードに話しかける

負けないという言葉に無表情な顔が少し輝いた気がする


「じゃあこの力は父さんのなのか?」


ぼうっと炎が出る、エルラードが少し顔をひきつらせた

「お前ほんとに10歳ですか…(色が聖級の色してるよオイ)」

「10歳だよ?」


聖級というのは魔法のランクのこと、詳しくは言わないけど結構高いランクだから10歳が使えるのは凄いというかありえなすぎて驚いてしまう

子育てについて考えてたのにいつの間にか友人と話してるような気分に頭が混乱してきたエルラードが問うと無表情で答えるシルヴィオ、軽く置いてかれてしょぼんとしてるイアン


「ねーなんの話してるのー」


やるせなくてエルラードに絡みに行く

「あーうん、お前が知らなくていい話」

適当に返されて顔をふくらませる

「えーけちー!」


そしていきなり始まる戯れ

「じゃなくてだな!!」

すかさずエルラードが切り返す

「子育て!これからどうすんのか考えんだろ!」

シルヴィオを指さす

それが嫌だったのかたたたっとエルラードに近づいたシルヴィオがエルラードの指を掴む

そして


グギャッ!!

「~ッ!!?」

痛すぎて声にもならなかったのかエルラードが悶える

それを見て気づいたイアンが

「戦闘教えるのは俺で魔法教えるのはエルでーあとはチトセに任せればいいんじゃない?」

「まず俺を心配しろっ」





最後は結局チトセ任せらしい


その後、子育て方針について報告されたチトセが

「あーうん、それでいんじゃね」

と意外にのってくれたためそれで確定


(絶対それ以外のことさせたらアイツの将来が…)










~何年か後(エルの魔法)


「チトセ~」

「あぁ?」

「最近成長しなくて困ってるんだけど」

「知るか、イアンに言えよ」

「やっぱ俺天使だから…成長遅いのかな」

「…」



(俺がどうにかしないとやばいぞこれ)


チトセはシルヴィオの未来を守ってみせると心の中で誓った




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