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雅美の書簡  作者: 唐子
【一年目】
5/30

安藤 聴香 (10月2日)

『 安藤 聴香 様


 お久しぶり、聴香。元気にしている?みんな変わりはないですか?

 私は元気です。学校に仕事に忙しく過ごしています。


 コンクールの件ですが。

 伯母様に話したら、二泊三日、泊まっても大丈夫ですって言ってもらえました。

 ちょうどいいから、宝の持ち腐れになっているグランドピアノも調律しておくって。防音もしっかりした部屋なので、弾き足りなければどうぞ、ですって。

 あなたのことだから遠慮なんてしないと思うけど、よければ練習に使ってください。


 会うのは二月ぶりになるわね。

 じつは、すごい偶然なのだけど、あなたがコンクールの日、私もオーディションがあります。

 お互い終わるまで、きっとピリピリしているだろうから、ちゃんと話せるのは三日目くらいかしら。

 このオーディションは、ぜったい取りに行く。そう決めてます。きっと、あなたもそうでしょうけど。


 また近くなったら、電話をしますね。

 短いけど、取り急ぎ了承の返事まで。

 お互いベストを尽くしましょう。


   10月2日

    師村 雅美 』


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