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櫻井 善宛の葉書(12月22日)
ま さ か の 字 数 足 ら ず 。
※ 今回、書簡ではない文章が本文に入っています。雰囲気を損ねるかもしれませんが、機能上仕方のないこととしてご了承ください。
『 櫻井 善 様
前略
答えあわせをお願いできますか?
お守りは、櫻井君からなの?
草々
師村 雅美 』
* * *
何か月かぶりに、はがきが届いた。絵はがきだった。
淡彩で寒色の素朴な絵柄で、星を追う少年の絵はがきだった。
ブルーブラックのペンできっちり書かれた文字は、簡潔に答えを求めていた。
ほんの少し、迷う。
いまさら、でも、何か意味があって、はがきとは、真意は、彼女は、どういうつもりで。
ぐるぐる考え、返事に迷う。
言葉を尽くしても伝わらないと嘆かれたけれど、簡潔にされればされたで、言葉に迷う。
迷っていると、机の端に積みあげられたソレが目に入った。
しばし黙考し、手を伸ばす。
テンプレートを書いてから、ゆっくりと答えを練った。




