004-3編入 サクラの場合
約3ヶ月ほど更新せずにいました。心よりお詫び申し上げます。
ハァ…ハァ……ハァ………
いったい、あいつら何処まで追いかけて来る気だ?お、ちょうどいい隠れ場所がある、そこに隠れよう。
「どう見つかった?」
「いえ、もう少し手分けして探しましょう。あなた方は向こうを、私たちはこっちを探します。」
「分かりました。」
行ったか?……よし、誰もいない。今のうちに帰るか、あっ、カバン教室に忘れてた。取りに行かないと。誰にも会わなければいいが、
………今だ!!!
「見つけました〜〜!!」
早速?仕方ない、このまま教室を目指すか。ここからの距離なら逃げきれるだろうしな。って、そうこうしているうちに、教室まで戻って来た。よし、カバンを持ったら、そのまま窓から逃げる。
(注:ここは3階です。)
まさか、ここから、追いかけて来る奴はいないだろうが、一応走っとくか。
逃げてる途中で何か踏んだ気がしたが、気にしない。
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「――そんなことがあったんだよ。」
「それは大変でしたね。」
「ああ。それに何か身の危険を感じた。」
「なんか、理由が分かる気がするな。」
「ええ。」
「理由?なんだ?」 「えっと……その……。ねえ。」
「……なんだ、なあ。」
2人が目線をアスカへと向けた。
「私が言うんですか?」
「理由ってなんだ?」
サクラがアスカに迫ってきた。
「その……、中性的な見た目じゃないですか?」
「見た目?」
サクラが悩んでいるようなので、とりあえず朝の風景をご覧下さい。by作者
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3年教室
「サカイ=サクラです。」
クラスの全員が女子生徒、いわゆる
『女クラ』
というやつに編入したんだが、
皆、
『心ここにあらず』
といった感じだ。それどころか、
『恋する乙女の眼』になってる。何事もなければいいが。
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午前中は大した事件も起きずに終わった。だが、昼休み、とうとう事件が起きた。
「あの、サカイさん。もう、誰かとお昼を食べる約束しましたか?」
クラスの女子数名が昼飯の誘いをしてきた。
「いや、してないけど。」
「なら、私たちと一緒にどうですか?」
「別に、いいけど。」
別に、他愛もない昼食になる………はずだった。
〜食事中〜
「私たち、決めました。」
1人が意を決したかのごとく、話しだした。
「私たち『サクラ様を御見守りする会』を結成します。」