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ⅰ.
私は歌う者。
願いは調べに。望みを旋律に。
真実の祈りを音に変えて、私は奏でる。
私の歌は、不可能を可能にする無条理の愛。
世界は私の歌に酔い痴れ、舞い踊り、奇跡を起こす。
私が歌えば、世界はどのような願いでも叶えてくれる。
たとえ、相手が神であっても。
本当の意味で私の想いを妨げる脅威にはなり得ない。
運命でさえ、曲げてみせる。
想うはただひとり。私の唯一と定める者。
彼のためならば、私は私のすべてを捧げて歌って見せるでしょう。
この身も、この心も、何もかも。
すべては狂おしいほど愛おしいと想う方に。
未だ眠っている私の想い。
いつしか芽生えたのなら、この身を焦がすほどの恋を捧げましょう。
いつの日にか、私は廻り逢い。唯一無二の方を見つけ出す。
その時、私は歌うでしょう。
ただひとり、愛する方のためだけに。
たったひとつの恋の調べを。




