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まさかの



つい先ほどまでしつこく「どうやってここに入った!?」とか聞いてきましたが、

なぜか今はじーっと目を合わせたままだんまりです。

私が何も答えられずにいたから戦法を変えたのでしょうか。

両脇に手を入れて目の高さまで持ち上げられ、じーっと見つめあっています。



ここでは目線を外したほうが負けだと私は思うのです。もちろん声も出しません。

ですが私を持ち上げているイケメンの腕は疲れないのでしょうか?

いくら小さなネコでも長時間同じ高さに持ち上げていれば腕がプルプルしてくるはずなんですが。



そしてぶっちゃけるとこの高さ怖いんですけど。

ちっさい猫の気持ちにもなってください。

いくら外人さんでも身長でかいですよこの人。



そしてもうひとつぶっちゃけるとにらめっこに飽きました。

でもまだ降ろしてくれそうにないので目を動かさずに目の前のイケメンを観察することにします。



見た目は一言で、THEイケメンです。

ただし全身真っ黒。夜の闇にまぎれたいんですかね?

おそらく明りの少ない道路では轢かれそうになると思います。

艶やかで長めの黒髪、黒いシャツにズボンにブーツ。

肌は真っ白ツルピカです。そして印象的な赤い目、おそらくカラコンでしょうか。



美肌いいなあ、男のくせに。スキンケア教えてほしい。

あ・・・猫には必要ないか。教わるべきはスキンケアじゃなくて毛づくろいか。

そんなことを考えていると微動だにせずこちらをガン見していたイケメンが

「ん!?」と驚きの声をあげて私を泉の光が差しているほうに突き出しました。

ま、まぶしいんですけど。




「・・・瞳の色が変わった。黒かと思ったら本当は赤か!」




え?そうなの?自分の姿をよく把握していないので、毛の真っ白な猫ぐらいしかわかりません。

今の話からすると要するに黒いと思った瞳が光によって赤にも見えると・・・。

今まで長時間さんざん見続けて発見したのそれだけかよ。




「瞳が赤・・・。毛色は白でもオマエ、魔のモノだな。かすかだが気配がそうだ。」




魔のモノ?瞳が赤だと魔のモノなんですか?てかやっぱり異世界かよ。

そして魔のモノ=魔物ですよね?ファンタジーでいう悪役じゃないですか!!




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