怪盗ジェラルダと瀬戸田レモン
彼女に瀬戸田の景色を見せ、共に瀬戸内を旅したジェラルダ(フーリンも付いてきたよ!)
彼は、様々な人々の《陰気》を察知した。
◇
(このフレッシュな香りはなんだ)
ジェラルダは、黄色い泡の正体を突き止めた。瀬戸内のレモンの香りだ。これは、人々の陰気を《良い気》に変える効果がある。
それだけじゃない。
瀬戸田のレモン。瀬戸田レモンは、ジェラルダの如く異世界の扉をこじ開けた闇のライバル、タンセインを封じ込むことができたのだ!
「くっそ、ジェラルダ。覚えてろよー!」
「異世界で待っているんだね。闇とか暗黒とかは日本には合わないからな」
タンセインは、恨み節を残して《陰気》とともに異世界を去った。
ジェラルダは、陰気のなくなった瀬戸内をフーリンと俯瞰して観る。
「せとうちには、日本人の物語が籠もってるんだな」
「そうですねぇ〜とは言え、エタったジェラルダさんは、肝心な日本人のドラマの数々を見逃しちゃいましたが♪」
「焼いて煮て炙って食うぞ」
「ひぇええ!」
ジェラルダは「冗談だ」と言って、フーリンの人化魔法を解いた。無言のままジェラルダを見つめるフーリン。別れの時だ。
「俺は、せとうちの宝……つまり『日本人の物語』を垣間見た。その記憶をせとうちの景観に焼き付けて、異世界へ帰る」
フーリンは、ウインクするように瞬きをして海のなかへ入った。
「……さて」
ジェラルダは、異世界へ向かう。
「母さん……笑ってくれるかな」
瀬戸田レモンを持って。
ごめんなさいm(_ _;)m
取り敢えず完結させました。
もし完成版を書くなら、もっと練ってから考えます!




