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その獣人騎士、無自覚に私を甘やかしすぎです!  作者: 緋月 いろは
2章 再会と黄金の瞳

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25.何かがおかしい(ジェーン視点)

異常な執着、異母妹です。家業は繊維業のイメージです。

お姉様が出ていってから、何かがおかしい。



あんなに賑やかだった屋敷は静まり返り、私の好きだったドレスもデザートも、どんどん質素になっていく。



カーティス様は、最近では私の顔すらまともに見てくれない。


お母様は、「ミーナがいなくなってからツキが落ちた」とか、「カーティス様が冷たいのはあんたのせいよ」とか、意味のわからないことばかり言う。


お父様は仕事が増えたのか、家に帰ってきても疲れた顔で、私に話しかけてもくれない。



そして今日、怒った職人たちが押しかけてきたらしい。書斎でお父様が怒鳴っていた。



「これじゃ納期に間に合わない」

「契約を見直してもらわないと困る」

「ミーナ様とのお約束はどうなったのですか?」



……は? なんで今さら、あのお姉様の名前が出てくるの?



私は知らなかった。

あの人が、うちの家業のやり取りを全部仕切っていたなんて。



伯爵家の家計も、人脈も、取引先との信頼も——



全部、あのお姉様が握ってたなんて。

……ずるい。気に食わない。



私と同じ歳くらいなのに、偉そうに職人なんかと文通して、当主のような顔して。

あの人がいないだけで、こんなに皆が困るなんて、おかしい。



おかしいに決まってる。



もし——

もし、お姉様がどこにいるかわかって……

私より幸せになってたら——


絶対に、許さない。


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