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その獣人騎士、無自覚に私を甘やかしすぎです!  作者: 緋月 いろは
2章 再会と黄金の瞳

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18.寝坊カップル疑惑(ライグル視点)

翌朝――――



今日の寝坊は、ただの偶然だ……



夜勤もあるし、夜寝ないことには慣れているはずが、昨日は狼としてだがミーナの側にいられたこと……

抱きしめてくれたときの暖かさと、いい匂い……

「もう少し、側にいて?」と耳元で言われたときのあの感情……


全てを覚えていたくて、結局あまり眠れないまま朝を迎えてしまった。



いつもなら朝練を終えて、朝食を食べ終えている時間だが……



顔を洗い、支度もそこそこに朝食食べに食堂へ向かうことにする。



昨日、あんなに泣いていたが、ミーナは大丈夫だろうか……



いつもより遅めの朝食をとるため、食堂へ向かう。途中、同じく食堂へ向かうミーナを見つけて俺は声をかけた。



「ミーナ?お、おはよう…」


「だ、たいちょ、、ライグルさん、おはようございます!」

俺から話しかけられたことに、ミーナは驚きつつも笑顔で喋りかけてくれた。優しい……



昨日、あんなに泣いて、落ち込んでいたが、今日はいくぶん顔色がよいように思う。あと後、よく眠れたのだろうか?昨夜、自分の気持ちに気づいてしまったことを思いだし、心拍線が上がってしまう…



「昨日はよく眠れたか?」



「???はい!こちらにお世話になってから、快適な睡眠と食事と。大変ありがたく、一生懸命働かせていただきますね!」


ぅゔっ……

純粋な感謝と笑顔を向けられているのに、俺はまた昨日のぬくもりを思い出して赤面してしまった。



無様な顔は見せれまいと、とっさに下を向くと



「……あれ?ライグルさん、頭……」



「ん?」

頭を上げようとしたとき



「……あれ? 寝癖、立ってますよ」

ちょうど下を向いた頭が、ミーナの前にあったからか、……俺の頭をミーナが撫でた?



――― いや、撫でたというか、側から見れば、髪の毛先ちょっとかすっただけなのだが―――今のライグルには恋愛脳フィルターがかかっていた。




「あ、あぁ、ありがとう」

俺は、髪を手で無理やり抑えながら、どうにか

平静を保ち言葉を口にした。



「!では私、準備があるので、先に食堂に行きますね!また後ほど」



「あ、あぁ」

ミーナは小走りで先に食堂に入っていった。




「おい。」

さっきから、そこにいるのはわかってる……ジュリオ。



バレないように、離れていたのだろうが、匂いですぐわかる。恐らくニヤついてるであろうおまえの顔も…。



「よう、ライグル?寝坊とは珍しいなぁ。あーあ、いつも無駄に整ってる頭がピョーンて笑。……で、昨夜はどこで何してたんスか?なんかみょーに、ミーナちゃんと距離近くないすか?(ニヤニヤ)」



「……(顔が赤くなる)……別に」




遠目で見えなかったが、コイツ赤面してなかったか?確かめるために、冗談まじりで聞いたのに。




「……(あ…まじ?ガチっすか?)」



真顔で固まるコイツを置いて、俺は食堂へ向かう。

そこには、同僚と朝食のまかないを食べるミーナがいた。



自然と、ミーナが視界に入る場所に座り、楽しそうに食べる様子を見て、また胸が暖かくなった。



朝食のピークを過ぎた時間だからか、ミーナに気安く話しかけるヤツがいる....牽制しなければ……



「嫉妬か〜?」



嫉妬している…が、からかいのネタを与えたくない俺は、ジュリオを黙らせた。




――――この後、俺は団長からの事情聴取を受けることになるのだった。――――


すみません!構想メモもアップされてたので消しました!団長はもうすぐ登場します。

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