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その獣人騎士、無自覚に私を甘やかしすぎです!  作者: 緋月 いろは
2章 再会と黄金の瞳

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12.新生活開始!

すみません!途中から消えていました( ; ; )追記しましたm(_ _)m

昨日のわんこに癒されたおかげか、ベットがふわふわで久しぶりのお日様の匂いがする布団のおかげか、私は、お母様が亡くなって以来、初めてぐっすり眠ることができた。



「…寝坊した!?」

飛び起きると、いつもの物置部屋じゃないことを確認した。実家ではもう起きて、掃除をする時間だ。



「…夢じゃないよね?」

頬をつねったら痛い。うん、これ現実だ!夢じゃない。



カーテンを開けて、朝日を浴び、朝露でキラキラ光る緑の庭を見ながら



(……昨日の私なら、自分の居場所なんて思えなかったかもしれない。でも、今は……)

自分の居場所を手に入れたこと。

暖かい人たちの優しさに触れたこと。

もうあの家族に会わなくていいこと。

昨日あったことの全てが、私の胸を満たし、幸せな気分になった。



私は心の中で、勇気を出してた自分を褒めてあげる。

と同時に、これから新しい生活が始まる緊張感とワクワクを感じながら、両手でペチンッと頬を叩き気合いをいれた。


(…よし。温かく迎えてくれた人達のためにも、頑張ろう。)




顔を洗い、身支度を調える。

昨日受け取った使用人用制服に袖を通す。前世でメイドカフェの店員さんが来ているイメージの、あの黒のワンピースに白いフリルのエプロンだ。

(これを着るのは可愛いからじゃなくて、お給料をもらって働くってことなんだよね。前は夢だった“自分の力で生きる”ってこと。)



首元が詰まっていて、貧相な鎖骨が隠れてありがたい。長袖で鶏ガラみたいな手首も隠すことができて、私はホッとした。



―――――本人はやや痩せ気味と思っているが、一般的な見立てだとガリガリで不健康レベルなのだが、

ミーナは、長年見慣れた自分の顔と身体を比べる基準を持ち合わせていなかった――――




仕事の邪魔ににならないように、髪は耳の少し下の位置で一まとめしてお団子に。

(うん、…こんなもん?)



実家では誰かから見られることを意識する余裕もなかったから、こんな風に自分の顔を見るのも久しぶりだった。



…地味なこげ茶の髪色に、地味な顔…唯一誇れるのはお母様譲りの深緑フォレストグリーンの瞳の色くらいかしら…



なんとなく鏡を見る気がなくなり下を向くと、栄養が足りてない胸元に目が行き、ため息をついたとき…扉を叩く音が聞こえた。




誰かが訪ねて来てくれることが嬉しくて、すぐ返事を返すと、笑顔のセリアさんがいた。



「ミーナ?おはよう。入るわよ?」



「はい!」



私誰かが訪ねて来てくれることが嬉しくて、すぐ返事を返すと、笑顔のセリアさんが入ってきた。



私の身支度が整っているかを確認し、

「うん、サイズ良さそうね!じゃミーナ、改めてよろしくね?まずは厨房に行きましょう!」

(あ、これってちょっとぽっちゃりさん向けのサイズなのかしら…いや、考えすぎ?いや、ちょっと痩せすぎよね?ミーナにはこれからたくさん食べて、寝て誰より健康になってもらうわよ!)




「はい!よろしくお願いします!」



セリアさんの笑顔に、元気をもらい、私は大きな声で返事をした。



セリアさんに任せて!

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