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おはよう!おやすみ。

作者: Asuga

 世界で自分だけが疎外感を感じる瞬間がある。


 それはきっと自分が普通であると思いたいからで、きっといなくなりたいと考えるからだろう。


 周りの人と違うと考えたことはないかい?私はある。でもそれは傲慢で稚拙な考えなんだと、自分は思ったんだ。


 朝起きてカーテンを開ければ世間のように冷たい世界が広がっている今日この頃、人は動く、明日を生きるために。


 ここで聞きたい。今日何も生まなかった、何もしなかった自分は明日を求めているのだろうか?


 これから何年も生きる意志がないんじゃないのか?当たり前の生活ももう終わる。


 実感がなく当たり前が終わる。生活は一見してみればいいことも多い、友達と呼んだ誰かと過ごしたり、家族のはずな人達過ごした憶えてもいないいい日もあった、でも足りない何かがずっと自分を蝕む。


 受け入れるはずだった。逃げ出してしまった責任からも、子供の時よりも恐ろしく感じる時間の進みにも。


 涙も枯れたこの生活で、自分はひたすらに待つ。いずれ来る終わりを


 でも、終わりを待とうとすればするほど時間は長く感じて、自分以外のすべての人々が成長していく。


 自分が取り残されて、でも自分は普通だと思いたくて、そうやって疎外感を感じるのだろう。


 酒を飲みながら風呂に入り、今日はまだその時でないことを少し悲しむ日々。


 眠るのが怖くなる日々、大人になることは選択肢が増えることだと思ってた。


 でも違った、大人ってなりたくてなるものじゃないことに気づいたんだ、時が勝手過ぎ去りいつの間にかなってるものなんだ。


 毎日世界を見ないで、ただ片手で満足する娯楽に私は懲り懲りしていた。


 僕たちの片手はそんな板を持つために生まれてないのに。


 でも、私たちの命は逆に何の役に立っているのだろう?


 毎日考えていると一つの結論にたどり着いた。


 僕は消えたいんだ。


 俺は生きたくない、でも終わりたくもない。


 ただこの世界からすっと消えることを望んでたんだ。


 私は今日も冷たい世界で消えるのを待つ。できるだけ早く助けてほしくて少し背伸びをした。


 息苦しい気もしたけど、きっちこれから生きる世界よりは幾分かは楽さ。


 彼らはきっと僕の様にはならない


 でも人生という戦いの勝負は今すぐ勝つことができる。


 消えたかったけどやっぱり僕は、終わりの方が早いからそれが欲しくて手を伸ばすんだ。


 きっとみんなどこかに抱えてる感情、きっとここで終わりたい。


 ごめんねとありがとう、それに挟まれた言葉は何だろう?


 きっとそれは黒が混ざった灰色だ、僕は笑った。


 おやすみ世界。おはようと違って誰も喜ばないし、俺は涙も流さないけど。

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