表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/117

第18話①シーズン開幕

12時キックオフにも関わらず、

運営スタッフやノンメンバーはまだ暗いうちに集合し、会場設営を始めた。


メンバーに混ざって経営企画の松戸やVR開発部隊も準備を行っていた。

松戸は、経営企画で会社のプレゼンス向上のため

社のVR技術をもっと売り出す方法を提案し、その一環でラグビーの臨場感が感じられるVRを作成し、それをチームが使用することを認めてくれていた。

ついにファンの方への初お披露目が今日だった。

経営企画、開発部隊をあげてのプロジェクトでもあるので準備に余念がなかった。


準備からSNSに投稿したいと、今や準チーム広報のかとうも早朝からスタンバイしていた。


以前試合風景撮影の際にブルーウイングスのファンのあだ名である「鳥友」になった、かとうに松戸は声をかけた。


「かとうさん!今少しお時間ありますか?」


「松戸さん!おはようございます。

大丈夫ですよ」


「以前撮影したVRが完成して今からテストするんですけど体験していただけますか」


「いいんですか?やってみたいです!」


「ありがとうございます。ぜひぜひよろしくお願いします」


かとうはブルーウイングスのメンバーと並んでファンの人が作った花道を通りグランドに駆け出た。特に熱心なファンの「かとう」にはハイタッチまでして走って行った。


試合中は「かとう」の声に励まされ続けた。


試合後は観客席で見守る「かとう」に手を振った。


VRを体験したかとうの感想は、

「微妙ですね」


自信を持っていた松戸は思いがけない感想に驚いた。


「リアル過ぎるので、僕が色々な所に現れて、幽体離脱した気持ちになっちゃうので、微妙な気持ちです」

笑いながら話をした。


「ただこのVRにはファンにとっての夢がこれでもかってくらい詰め込まられています。

最高ですね。

推しと一緒に試合に出られる夢を叶えてもらいました」


最高だ、、、と呟きながら、

VR体験記をSNSにアップするため、かとうはその場を離れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ