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第13話①若色冬馬

いつもの練習後に、若色の不満が爆発した。


練習中ことごとくラインアウトのタイミングが合わずボールを取ることができず、ストレスがたまっていた若色だったが、最後にリフトする川島たちとの息が合わず高い位置から若色は落下した。

若色は空中で上手く体制を変えたため肩から落下し、大きな怪我には繋がらなかった。


通常であればタイミングが合わず落下した場合は、どちらが悪いという訳ではないが、それでもリフトをしていた川島はすぐに若色を起こそうと手を伸ばし謝罪をしていた。


「自分がタイミングうまく合わせられず、すみませんでした。痛みとか大丈夫ですか」


川島の手を強く振り払い自力で立ち上がった。


「気をつけろよ、お前が下手なのは勝手だけど、

それで怪我させられたらたまんねぇよ」


さすがに川島も頭に来たようだが、その気持ちを抑えて再度頭を下げた。


「すみません」


心配して集まっていたメンバー達も若色の発言には顔をしかめていた。


川島は雰囲気を変えようと話しかけていたが、荒れた練習で若色は不満を隠し切れないどころか、感情を抑えきれずに、川島に飛びかかった。

胸ぐらをつかみ、


「あんなに意味のない 

練習にもならないことを繰り返して、おまけに危険なことまでしてヘラヘラするなよ」


「ヘラヘラなんてしていないですよ」

川島も手を払おうとしたが、


身長190cmを超えるロックの若色の力には敵わない。


「練習中もヘラヘラして気に食わないんだよ、お前の顔」


川島は到底納得できない暴言にも耐え続けていた。


何も言わない川島にさらに腹が立ったのか、感情を抑えられない若色は掴んだ胸ぐらを激しく揺さぶった。


川島も我慢の限界が間もなくくることを察した

周囲のメンバーが3人がかりで若色をなだめた。


それを見た秋野が

「何をやってるんだ」

若色を一喝した。

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